MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.101 「ディテクティヴ」(2006年 米 106分 シネスコ)

2007-10-22 00:38:46 | 2007年劇場鑑賞
監督 サイモン・フェローズ
出演 ジャン=クロード・ヴァン・ダム
    ウェス・ロビンソン
    スティーヴン・レイ



90年代から活躍しだしたアクションスターたち・・・スティーブン・セガールやドルフ・ラングレン 、ジャン=クロード・ヴァン・ダム・・・次々と作品が劇場公開されたりしたけど、今はビデオスルーがほとんどですね。
かろうじてスティーブン・セガールは今でも沈黙シリーズとして地道に劇場公開されてるけど、ドルフ・ラングレンなんてビデオやDVDでも見かけなくなりましたね。

そして年に1本程度で公開されてるのがジャン=クロード・ヴァン・ダムの作品。
今回も「ディテクティヴ」という題名だけでは内容がまったくわからない作品を引っさげて天六に登場です。(邦題の意味今だに不明!まぁ調べるつもりも無いけど(笑))

(あらすじ)

深夜のニューオーリンズ、フレンチ・クォーターでは麻薬のおとり捜査が行われようとしていた。
ストウ刑事(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)は元麻薬捜査官で、今や麻薬王のかつての相棒キャラハン(スティーヴン・レイ)を長年追い続けてきた。
ようやく彼を追いつめたと思った瞬間、捜査は成功を目前にして失敗する。

麻薬に溺れた麻薬捜査官という今回のバンダムの役所ですが、捜査の失敗により犯人を取り逃し、同僚も死なせてしまい自責の念にかられ、追い討ちをかけるように嫁は堂々と他の男と浮気して妊娠する始末!
おまけに本人は麻薬中毒ときてるもんだから、ますます冴えない惨めな男に成り下がっていく・・・終始ボンヤリした顔付きで冴えない男を演じるバンダムが新境地を開いたかのような好演!(もしかして地で行ってる? 映画も最近全然冴えないからな~)

しかし途中で瀕死にお重症を負い、生死を彷徨いやがて奇跡の復活(ホント、映画とは云えこれはありえんで! それほどの重症だったのに・・・)
逃げた嫁も惚れ直し、最後はスティーブン・レイ扮する麻薬王と最後の対決へ・・・ド派手な銃撃戦のクライマックスへ・・・おいおい格闘アクションが無いがな~
バンダムといえば素手で戦うアクションがメインだったと思うが、この映画ではまったくそれが無い!
ついに年齢に勝てず銃器を使ったアクションに走ったか・・・映画の主人公同様やはり本人も冴えないのかな~?

途中(リハビリ中!)は当然病み上がりなのでアクション場面は皆無で、瀕死の状態から復活し、今までの人生をリセットしたかのようなバンダムに離れていた嫁の気持ちが揺れていくという微妙な心理も描かれていて、バンダムの映画らしくない人間ドラマが安っぽいながらも描かれます。

アクション映画としての見所はクライマックスぐらいのものですが、互いの薬莢がスローで空中でカツン!と当たったりするようなジョン・ウー風の描写や、数人の人間がピストルを向け合う「レザボアドックス」な場面まで登場するアクション映画エエトコ取りなラストはまるで西部劇にも見えた(車の整備する溝に身を潜めての銃撃戦はまるで塹壕のよう)
でもそこに肉体を武器にした格闘アクションがないのは、やはりバンダム作品としては物足りないな~



☆☆☆ 2007.10.20(土) 天六ユウラク座 23:30 中央通路前