TOHOシネマズセブンパーク天美に見に来たのはこの日本映画
他の映画の時間が合わず、一番時間的に都合良かったのこの作品
主演は若手俳優の2人
正直、私は2人とも良く知りません
現代の女子高生が昭和20年の終戦間近な時代にタイムスリップし、当時のの青年と恋に落ちるラブストーリー
設定からしたらファンタジックなんだが、この作品はそんなファンタジック感は微塵もありません
時空を超えた恋愛をしてしまう女子高生のその時代の相手が特攻隊員…
この作品のキモはここにありますね
女子高生の父親は他人を助けて命を落とし、中嶋朋子扮する母親と2人暮らし
そんな彼女が終戦目前の時代ににタイムスリップし、国の為に命を捧げようとする特攻隊員たちと出会う
当然、生きている時代の違う彼女と彼らは物事の考え方や価値観も違う
何より彼女は戦争の悲惨な結果と、その後の日本を知ってるだけに隊員達の愛する人を残して、国の為に自ら死んでいく行為を愚かと捉えて、彼らに「そんな事に何の意味があるのか?」「愛する人のために何故生きない」と問いかける
結果を知るだけに言える事なのだが、当然、当時の若者の隊員達は反発する
愛するもの達の事を思い、国の為に"死"を取る者も居れば、愛する人の為に"生"を取る者も居る
こうなるとこの作品はラブストーリーを超えて反戦映画としても見れると私は捉えていました
しかしそんなメッセージ、メッセージしたようなのを全面に出す事なく、恋人達や隊員達の切ない心情から自然と感じとれるような仕上がりになっていて良かったです
そう見ると案外深いテーマがある作品で、人気若手俳優によるタイムトラベル恋愛ものとは一線を画す作品でした
恋愛ドラマとしても博物館のシーンで着地点となっていて、思った以上に良い映画でした
★★★★ 2024.2.2(金) TOHOシネマズセブンパーク天美 20:40 スクリーン8 E-12