
カトリーヌ・ドヌーヴとマルチェロ・マストロヤンニが共演の作品
1972年の作品て聞いただけで昭和の映画館の看板や場内の雰囲気が目に浮かびます
こんな時代の映画をCSなどで上映してくれるとついつい見てしまいます
この映画は昔からタイトルなどは知ってましたが、今回が初見なんですが…こんな妙な映画とは思いませんでした(笑)
地中海の島で妻子をフランスに残し犬と生活しているマルチェロ・マストロヤンニ扮する男ジョルジュオの前に突然1人の女性リザが漂着してくる
もちろん演じるはカトリーヌ・ドヌーヴ
漂着と言うよりは男女グループでボートに乗っていたリザが恋人とケンカした挙句怒りまかせに海に飛び込み島に辿り着いたと言う勝手な姉さん
2人がいつしか一緒に行動を共にし、愛が芽生え…と言うラブストーリーなんですが、リザがスッポンポンでジョルジュオの愛犬を誘って海に泳ぎに行く辺りから様相が変わります
愛犬は結局リザの泳ぎに付いて行けず溺死(多分)2人で愛犬を埋めてやるんだが、ここから本当にジョルジュオと2人っきりになったリザが死んだ犬の首輪を自分の首に巻き、犬のように舌を出しジョルジュオの手を舐め回したり、ジョルジュオの足元にうずくまったりと犬化してしまう変な関係になっていく
ジョルジュオもリザを犬のように扱い、頭を撫でたり、物を投げて取りに行かしたりする
この映画ってこんな映画やったんやね(笑)
ちょっと変人な女の人が愛を求めるあまり、愛する男の飼い犬にまで嫉妬し、殺してしまい男を独占してしまうと言うのをカトリーヌ・ドヌーヴがある種の怪演で見せてくれます
途中、ジョルジュオがフランスに残した妻が自殺未遂したと息子から聞き、フランスへ会いに行くが、久々の家族の団欒の夕食にも途中からリザが珍入!
無礼な振る舞い(笑)をして家族を呆れさす
そして島に2人で戻るがやがて食料が尽き、島を出ようと決心する…
とにかく妙な設定のラブストーリー
しかしカトリーヌ・ドヌーヴの水に濡れた白い服がびしょ濡れで肌にぴっちり付いたエロさやスッポンポンで裸体を披露したりとフランスを代表する人気女優の変な奇行ぶりの芝居と合わせて妖艶なとこも見所です
ちょっと変わった感覚の女性が愛に飢えて、ジョルジュオに犬が可愛がられる姿を見て、あんな風になれば可愛がれて愛される…そう考えて犬になり変わるちょっと異形の愛のドラマ?
しらんけど(笑)
でもちょっと何かしんどくなる映画でしたな