監督 アブデラマン・シサコ
出演 イブラヒム・アメド
初めて九条のシネヌーヴォに行ってきた
シネヌーヴォ二階にあるシネヌーヴォXと言う24席くらいの小部屋のシアターで見た
(それでも国名小劇よりかは広くかんじたが)
この作品はまさに今の時代にリアルタイムなストーリーを見せてくれます
イスラム武装ゲリラが突然町にやって来て支配してしまうのは中東情勢の現在を思わす
独自の法律の下支配され、歌やタバコ、サッカーまで禁止されて抑圧される市民
そんな中でもささやかながら抵抗する人たちも居るが部屋に籠ってギターを弾き歌を歌い、ボールの無いサッカーで遊ぶ子供たちの姿は逆に痛々しい
しかしそんな世界と無縁に感じる我々は痛々しいと感じるだけかも知れないが、彼らにすれば圧政の中で必死に生きる中での死に物狂いの娯楽は、苦しみの中の楽しく過ごせる瞬間なんですね
世界のどこかでこんな出来事はやはり起こってる現実を改めて実感します
一つの家族を中心にゲリラたちの圧政に処刑されて行く人たちや、無理矢理ゲリラと結婚させられる少女など細かいエピソードを絡ませながら今、世界のどこかで起こってる出来事を美しい風景の中で描かかれる
オープン二ングのシーンとラストシーンが悲しく被るのは心が痛みますね
まさにあそこで終わるのがこの映画の現実味を感じさせてくれました
因みに邦題は何か違う気がしますし、宣伝コピーや少女を主人公に思わすような宣伝の書き方も残念で作品を違った捉え方されそうだ
★★★★ 2016.3.31(木) シネヌーヴォX 13:35