MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.066 「クロニクル」(2014年 84分 ビスタ)

2013-10-29 01:06:41 | 2013年劇場鑑賞
監督 ジョシュ・トランク
出演 デイン・デハーン
   アレックス・ラッセル
   マイケル・B・ジョーダン



続いてこのTOHOシネマズなんばの別館での鑑賞
これもまたノ―マークの作品です
「ダイアナ」など公開が始まってるけど、敢えていつ終わるか分からないこの映画を選択
出てる人は知りませんし、監督も知らない・・・こう言う時は結構な映画に出会う場合があったりするのですが・・・
しかも何故か1000円の特別料金でした

(あらすじ)

超能力を手にした、高校生のアンドリュー(デイン・デハーン)、マット(アレックス・ラッセル)、スティーヴ(マイケル・B・ジョーダン)は、自分たちの姿をビデオで記録することに。
超能力を使い、他人がかんでいるガムを口から取り出したり、女子のスカートをめくったり、空中でアメフトをしたりと、退屈だった毎日を刺激的なものに変える三人。
そんなある日、クラクションを鳴らして後方からあおってきた車を、アンドリューが超能力でスリップさせる。それを機に、彼は超能力を乱用するようになり……



超能力を手に入れた少年がそれをどう使うか・・・
ヒーロー物なら地球を救うだろうし、バカ映画なら女の子のスカートまくったりして遊ぶでしょう
でもこの3人の主人公の一人の少年はイジメられっ子で、しかも母親は家で寝たきりで、オヤジには暴力を受けている・・・不幸を一身の背負ったような少年が超能力を持った時・・・それはそれまで抑圧されていたものが超能力という力を得た事で爆発していく

最初は空中でアメフトしたり、学園祭で能力を手品のように人前で披露して喝采を浴びてご満悦
普段の生活から一転ワクワクして楽しい生活で楽しんでいれば良いんだが、1人が空中で雷で打たれ死亡してから、この少年は段々と超能力のダークサイドへまっしぐら!
まさに制御不能なモンスターと化して行く・・・



そんな展開をこの映画はカメラ越しに描いていくのが面白いです
少年が回すビデオカメラの映像が映画の映像なんですが、時には他人のカメラ越しになったり、超能力により手放しでカメラを動かして自分自身を写して見たり、そして後半はTVカメラや防犯カメラなどあらゆるカメラからの映像として描かれていく
超能力を使いこなすというより、超能力に人間性を奪われてしまい不幸な結果になっていく恐ろしくも可哀そうなドラマ
意外と面白い映画だった・・・でも唐突に空を飛んだりしていくシーンでも気持ち悪くさえ思えてくる異常な人間となったこの少年を見てると男子版キャリーに思えてくるんですね



★★★★ 2013.10.24(木) TOHOシネマズなんば 別館シアター12 20:50 I-12