監督 ラース・フォン・トリアー
出演 キルステン・ダンスト
シャルロット・ゲンズブール
キーファー・サザーランド
映画の日というファン感謝デーに当たったこの日・・・当然人気作はいつも以上に人が多いでしょうね
まして先日アカデミー賞も発表されたこともあり、ノミネート関連の作品は人気ある事でしょう
と、言う訳でこんな作品はさすがに映画の日でも敬遠するであろうと思われる映画をチョイスして見てきたのがこの作品
そう思ってTOHOシネマズなんば別館に行くと入ってビックリ!
狭いスクリーンとはいえほぼ満席でビックリ!
恐るべきラース・フォン・トリアー・・・または恐るべき映画の日・・・
(あらすじ)
巨大惑星メランコリアが地球に接近する中、ジャスティン(キルステン・ダンスト)は盛大な披露宴を催す。
姉クレア(シャルロット・ゲンズブール)の夫(キーファー・サザーランド)が所有する豪勢な屋敷での宴は盛況だったが、花嫁のジャスティンはどこか空虚な表情だった。
披露宴を取り仕切った姉夫婦はそんな妹を気遣うが……
ラース・フォン・トリアー監督と言えば刺激的でまた良くわからん映画を撮る監督さんですが、私としては「キングダム」の監督と言うイメージです
あの頃からケッタイナなB級ホラー作品を輩出してたが「ダンサー・イン・ザ・ダーク」辺りからカンヌの常連のような存在になっております
惑星メランコリアが地球に接近し、やがて衝突すると言う地球滅亡を描いた作品ですが、当然この監督が脚本を書き監督してるんだから「ディープインパクト」や「アルマゲドン」のようなパニックディザスタームービーになる訳もなく、やはり独創的でかつ難解な作品になってます
姉妹二人がドラマの主軸となり2部構成でそれぞれに焦点が充てられる
鬱病の妹の結婚パーティーを仕切り、何とか無事にパーティーを終えようと気丈に立ち回るが情緒不安定な妹はますますパーティーを混乱させてしまう
また姉を中心に描かれる第2部では惑星メランコリアが接近するに伴い、ますます絶望感と恐怖に苛まれる姉に対し逆に惑星接近による人類滅亡を受け入れようと、悟りを開いたかのように冷静かつ沈着な妹の姿がそれぞれ対象的で、人間の弱い部分と逞しい部分を見せてくろてるようです
何より地球滅亡という時にはそれまでの様々な生活の苦しみや悲しみ、そして幸せさえも無になってしまう
どんなに悩んで苦しんでいた事柄もこの時がくれば何かに開放させるような、絶望というより解放とも言うべきかも知れない、逆の見方をした終末論ではないでしょうか?
オープニングに出てくる衝突シーンの実に美しく叙事詩のような映像と音楽はまさにそんな感覚を覚えてしまう
そういえばあのシーンの静止画の中の登場人物たちは皆幸せそうな顔をしているように見える
でもラストのワンカットの映像はどのパニック映画をも凌駕する恐怖感を感じさせる一コマなんだが、これがまた美しいんですね
ほんとこの監督さんはやっかいだ・・・
★★★ 2012.3.1(木) TOHOシネマズなんば 別館 スクリーン12 17:50 C-3
出演 キルステン・ダンスト
シャルロット・ゲンズブール
キーファー・サザーランド
映画の日というファン感謝デーに当たったこの日・・・当然人気作はいつも以上に人が多いでしょうね
まして先日アカデミー賞も発表されたこともあり、ノミネート関連の作品は人気ある事でしょう
と、言う訳でこんな作品はさすがに映画の日でも敬遠するであろうと思われる映画をチョイスして見てきたのがこの作品
そう思ってTOHOシネマズなんば別館に行くと入ってビックリ!
狭いスクリーンとはいえほぼ満席でビックリ!
恐るべきラース・フォン・トリアー・・・または恐るべき映画の日・・・
(あらすじ)
巨大惑星メランコリアが地球に接近する中、ジャスティン(キルステン・ダンスト)は盛大な披露宴を催す。
姉クレア(シャルロット・ゲンズブール)の夫(キーファー・サザーランド)が所有する豪勢な屋敷での宴は盛況だったが、花嫁のジャスティンはどこか空虚な表情だった。
披露宴を取り仕切った姉夫婦はそんな妹を気遣うが……
ラース・フォン・トリアー監督と言えば刺激的でまた良くわからん映画を撮る監督さんですが、私としては「キングダム」の監督と言うイメージです
あの頃からケッタイナなB級ホラー作品を輩出してたが「ダンサー・イン・ザ・ダーク」辺りからカンヌの常連のような存在になっております
惑星メランコリアが地球に接近し、やがて衝突すると言う地球滅亡を描いた作品ですが、当然この監督が脚本を書き監督してるんだから「ディープインパクト」や「アルマゲドン」のようなパニックディザスタームービーになる訳もなく、やはり独創的でかつ難解な作品になってます
姉妹二人がドラマの主軸となり2部構成でそれぞれに焦点が充てられる
鬱病の妹の結婚パーティーを仕切り、何とか無事にパーティーを終えようと気丈に立ち回るが情緒不安定な妹はますますパーティーを混乱させてしまう
また姉を中心に描かれる第2部では惑星メランコリアが接近するに伴い、ますます絶望感と恐怖に苛まれる姉に対し逆に惑星接近による人類滅亡を受け入れようと、悟りを開いたかのように冷静かつ沈着な妹の姿がそれぞれ対象的で、人間の弱い部分と逞しい部分を見せてくろてるようです
何より地球滅亡という時にはそれまでの様々な生活の苦しみや悲しみ、そして幸せさえも無になってしまう
どんなに悩んで苦しんでいた事柄もこの時がくれば何かに開放させるような、絶望というより解放とも言うべきかも知れない、逆の見方をした終末論ではないでしょうか?
オープニングに出てくる衝突シーンの実に美しく叙事詩のような映像と音楽はまさにそんな感覚を覚えてしまう
そういえばあのシーンの静止画の中の登場人物たちは皆幸せそうな顔をしているように見える
でもラストのワンカットの映像はどのパニック映画をも凌駕する恐怖感を感じさせる一コマなんだが、これがまた美しいんですね
ほんとこの監督さんはやっかいだ・・・
★★★ 2012.3.1(木) TOHOシネマズなんば 別館 スクリーン12 17:50 C-3