MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.090 「プール」 (2009年 96分 ビスタ)

2009-09-18 23:10:40 | 2009年劇場鑑賞
監督 大森美香
出演 小林聡美
   加瀬亮
   伽奈



本日は久々のMOVIX堺に映画観賞です。
見る映画は「サブウェイ123 激突」と「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」の2本のハシゴ鑑賞です。
しかし時間が1本目の「サブウェイ123 激突」開始のギリギリで到着してしまい、チケットカウンターに着いたときにはすでに予告が始まって10分以上がたってしまっていた・・・
チケットカウンターのお兄さんに聞いたたらすでに「サブウェイ123 激突」本編が始まって4分経ってるとのこと!
泣く泣く予定変更で、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」をとりあえず今日はやめて、「サブウェイ123 激突」はレイトで見て、これから時間的に合いそうな映画を見ることに・・・そして時間的にちょうどよかったのがこの「プール」!
まったく見る予定の無かった作品・・・というより一番苦手な雰囲気の作品です。



(あらすじ)

さよ(伽奈)はタイ北部、チェンマイのゲストハウスで働く母(小林聡美)を訪ねる。
4年前、祖母にさよを預けて旅立った母は小さなプールのある場所で、オーナーの菊子(もたいまさこ)や手伝いの市尾(加瀬亮)らと楽しそうに過ごしている。
そこにはタイ人の少年(シッティチャイ・コンピラ)も同居しており……

予想どうり苦手な映画です・・・「かもめ食堂」「めがね」・・・小林聡美の出ててるこれらの作品の独特の雰囲気(2作とも見てませんが)をが私のもっとも苦手とする作風です(海外ならジム・ジャームッシュ監督作がアカン)

時折、固定されたカメラで引いた構図で淡々とドラマが進行していく・・・登場人物の感情的な描写より、その場の空気を表現しているシーンが多く見られますね。
その中で登場人物たちが様々の思いや感情が交錯していくのですが、引いた映像から伝わるのは親子の断裂や、死期が迫ってる老女の複雑な感情、母親に捨てられた少年の悲劇などもユル~イ日々の日常として淡々と描れていきます。
そして暗くならず、かと言って明るい訳でもない・・・ただ自然に時の流れに身を任せて日々を暮らしているだけ・・・こんな暮らしは理想かも知れないね。
でも現実はそうもいかないんだろうけど。



癒し系のドラマとはよく言ったもんで、描き方によればもっとドラマティックなホームドラマにもなるんだろうけど、この癒し系キャストのメンツではそんな、ギドギドしたドラマはできませんね。
5人の主要キャストがそういう風に見えると、タイの警官から駄菓子屋のオッサンまで癒し系に見えてきた・・・
こういう作風はほんと好みが分かれるどころです。

ただ小林聡美扮する京子が娘を母親に預けて、一人タイで暮らす理由が、「ただその時にそうしたいと思っただけ・・・」って言うのは、やっぱり共感できません。
なにがしら事情があるのかどうか分からないけど、映画ではそこまでは語ってないので、ちょっとした育児放棄やんけ!と思ってしまった(笑)



☆☆☆ 2009.9.17(木) MOVIX堺 シアター11 17:00 I-17