MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.087 「96時間」(2008年 93分 シネスコ)

2009-09-06 00:05:31 | 2009年劇場鑑賞
監督 ピエール・モレル
出演 リーアム・ニーソン
   マギー・グレイス
   リーランド・オーサー



この日2本目の映画は先ほどとはガラリと変わり、ハードアクション映画。
リュック・ベッソンが製作総指揮を務めた「96時間」という映画です。
「トランスポーター」シリーズなどのハードなアクション作品を手がける昨今のリュック・ベッソンですが、なかなか自身の監督作より結構面白いですね。
今回もホームグランドのフランスはパリを舞台にした映画だが、「アマルフィ 女神の報酬」のような世界遺産めぐりのような映画にはなってないよね・・・?

(あらすじ)

17歳のアメリカ人少女キム(マギー・グレイス)が、初めての海外旅行で訪れたパリで何者かに誘拐される。
その事件のさなかにキムと携帯電話で話していた父ブライアン(リーアム・ニーソン)は、自らの手で犯人たちから娘を奪還しようと決意。
アルバニア系の人身売買組織だと判明した犯人一味のもとへ単身で乗り込む。



主演がリーアム・ニーソン・・・意外なキャスティングだと思いました。
元特殊工作員という役柄でハードなカーアクションやマーシャルアーツな格闘まで披露するんですが、まだジェイソン・ステイサムならなるほどと思うんだがリーアム・ニーソンではややイメージが・・・でも妻と別れ、娘を愛する平凡な父親とその裏に隠された恐ろしい殺人マシーンとしての姿・・・この2面性は彼にピッタリだと鑑賞して思いました。
武闘派リーアム・ニーソンの誕生です!

冒頭に娘にカラオケマシーンを誕生日にプレゼントするんだが、喜ぶ娘を更に喜ばせたのが今の父親である大金持ちの男が送った馬のプレゼント・・・今大喜びしていたカラオケマシーンを足元に置き、馬に駆け寄る娘。
切ないリーアム・ニーソンの心情が泣けるな~

また娘を誘拐されるのを携帯電話越しで知ってしまう恐怖と怒り・・・犯人に対して娘の解放を泣いて懇願するどころか犯人を逆に脅してしまう凄味!
この男の尋常でない精神を冒頭のカラオケマシーンの場面との対比するとそれがよくわかった。



とにかく徹底的に犯人をあぶりだす非情なまでのその方法は見てる側にすれば、ほんと胸のすくような爽快感があります。
膝に電極を突き刺し電流を流して拷問するわ、質問に答えないようなら、そいつの嫁を銃撃!
そんなハードコアな戦法を見せるリーアム・ニーソンの顔がだんだん般若の面見たいに見えてきた。

執念でたった一人で娘を助けるために悪の組織に立ち向かう主人公は武闘派でなさそうな彼が演じるからかえって凄味が出るってもんですかね。(意外と格闘シーンがさまになってる・・・まぁ、クワイ・ガンジンでもあるんだけど・・・)
これがスチーブン・セガールならどうかな・・・(笑)きっとB級なりの映画やろね。

出てくる悪党はどいつもこいつも悪そうな奴らだが、そいつらが悪事を働いてる場面の描写があまり出てこなく、画面に出てきたらいきなりボコボコのされてしまう。
何か悪さしてるシーンの描写があればボコられるシーンの爽快感がさらにあったでしょうね。



☆☆☆☆ 2009.9.3(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ1 19:40 J-2