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MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.080 「ティント・ブラスの白日夢」 (2005年 伊 94分 ビスタ)

2006-08-14 23:49:52 | 2006年劇場鑑賞
監督 ティント・ブラス
出演 アンナ・ジムスカヤ
    リッカルド・マリーノ
    マックス・パローディ



イタリアエロスの巨匠ティントブラス監督の最新作
「郵便屋」「桃色画報」に続いての劇場鑑賞ですが 何れも鑑賞劇場が天六シネ5ビル! 月に数回好んでB級映画を見にここへ足を運ぶんですが 前にも書いたようにこの劇場はとにかく時間がルーズ! 日本中でも珍しい劇場ではないでしょうかね

23:50の深夜の回 天六ユウラク座に見に行ったんですが 23:45に劇場着 4~5分早く始まるなんて日常茶飯事のような劇場だが、ここ最近は割りとほぼ時間通りだったので、油断した訳ではいけど(でも5分前に着いてる!) 扉を開けるや・・・上映始まってるがな(やりよった!) 仕方なく座席に着いたけどかなりストーリーは進行してるような状況。
「始まって大分経ってるね~」「何時からしとんねん!」そんな憤りを感じながらスクリーンを見てると20分ほどしたら「何か様子がオカシイ・・・」と思ってたら、話が収まり出してきて、ありゃりゃ~ エンドロールが流れてきた・・・
「前の回が今終わったんかいな~」 これは・・・新パターンやな
早く始ったんでなく、まだ終わってなかったのね・・・(どれだけ遅れて始っとんねん)
予定時間より約17分遅れの上映終了だったようです・・・一応、改めて見て、見たところまで見て劇場を後にしましたよ(結果的に昔よく名画座であった「途中上映」てやつですね・・・懐かしいなぁ~こんな見かたは・・・)

(あらすじ)

豊満な肉体を持ち余している新婚の若妻マルチナ(アンナ・ジムスカヤ)は、優しいが性生活に淡白な夫のダリオとの夜の営みに不満を募らせていた。いまだにオーガスムスを得られない彼女は、激しく夫へ求めるものの、不完全燃焼で終わってしまう毎日。満たされない欲望を日記にしたためる彼女だが、やがて妄想をめぐらせ……。

正直面白くない!
前作の「桃色画報」ではオムニバス形式で、年増のイタリアンおばちゃんたちの醜い裸とお尻を嫌と言うほど見せ付けられ、辟易したもんでしたが、今回は若妻て事で前作より幾分ましですが、でもプロポーション的にはあまり若々しさは感じられませんね・・・
まさにポルノ映画で、SEXシーンはバンバン出てきますし、その分白いモヤ(ボカシ)が画面狭しとかかりまくります。
女性器のどアップの場面もあるため画面全体にモヤモヤとした場面もありましたね。
そしてやたらとお尻を強調したがるのは前作同様ですね。
でもどうも気持ちの良いもんではないんですね~このお尻が・・・
意味もなくやたらダラダラしたシーンもあり全然退屈でしたわ~
Hなシーンもそんな刺激的な印象もないしね・・・夫のSEXに満たされない若妻が絶倫男と浮気して、それを知った夫が怒りのあまり思わず激しいSEXを妻にして・・・夫婦仲はめでたし、めでたし・・・単純な夫婦の話でした。



★ 2006.8.11(金) 天六ユウラク座 23:50 中央通路際端
 

No.079 「ファイヤーウォール」 (2006年 米 106分 シネスコ)

2006-08-13 02:08:02 | 2006年劇場鑑賞
監督 リチャード・ロンクレイン
出演 ハリソン・フォード
    ポール・ベタニー
    ヴァージニア・マドセン


「ファイヤーウォール」て作品は今年の春に公開されてた映画ですが、見に行こうと思いながら他の作品を優先的に見ていたので中々行く時間がなく 「さぁ今週行こかい・・・」と思ってたら 何と新聞の映画欄見たらあれま~ 終わっとるやんけ!
ハリソンフォード主演だから一ヶ月はするかと思ったら 三週間で打ち切り?
いずれにしても見逃してしまった事には変わりない。

そう思ってたら大阪は庶民の町、新世界の名画座で三本立ての内の一本として上映されてのを知り、久々に新世界の名画座に足を運びました。
他の二本は「ドラゴンプロジェクト」「デュエリスト」ですが時間の都合でファイヤーウォールのみの鑑賞にしました。

(あらすじ)

業界最高の盗難防止用コンピュータシステムをデザインし、キャリアと名声を築いてきた銀行のセキュリティシステム専門家ジャック(ハリソン・フォード)。しかし、冷酷な強盗コックス(ポール・ベタニー)に愛する家族を人質にとられ、自分の作り出したシステムを自ら破り、1億ドルを強奪するよう脅迫される。

サスペンス映画としては昔ならヒッチコック映画なんかを思わすようなプロットにセキュリティシステムを扱った現代的なテーマ物語でした。
家族を救うために孤軍奮闘する主人公をハリソンがハリソンらしく演じています。
顔のシワ何か見ると「年とったな~」 て言う印象ですが インディ4はどうなるんかな・・・

ポールヘタニー扮する悪役が雰囲気あって良かったですね。
若い頃のルトガーハウアーを思わすようなクールで冷酷な雰囲気は今後楽しみです(タビンチコードでもいい味出してましたね)
どうしても最後はアクションになってしまうのはいつもの事ですが・・・

鑑賞した今は数少なくなった名画座である新世界国際劇場ですが、洋画3本立てで週替わりで番組が入れ替わって入場料金が¥1000-で見れるという有り難い劇場です。
話題作からB級映画まで脈絡のない3本立てでこの値段はお徳です。
たた新世界という場所柄で敬遠される方が多いと思いますが・・・正直、女性の鑑賞はオススメできません。
現に客の10割は男性(それもオッサン)でたまにオカマが混じる時もあり、夜の部は行ったことないけど妖しげなムードになってるのは容易に想像出来ますな。
昔ながらの劇場で結構広く、下手なシネコンよりスクリーンも大きくていいんですが、トイレがロビーでなく場内のスクリーンの脇にあることから何ともいえない異臭とタバコの匂い(禁煙のマークが空しいほどスクリーンの前に煙が・・・)でいかにも場末の劇場・・・て感じが一般人の鑑賞をためらわせる要因でしょうね。

ただ意外だったのがパンフレットを売ってたことです。
名画座は案外売ってなかったりするんですが、ましてこのような夜は宿泊施設のような状態になる劇場でパンフがあるのはある種驚きでした。

もっと驚いたのはその売ってるパンフが今上映中の映画のパンフは「ドラゴンプロジェクト」だけで、後は次週公開の「オーメン」と「ブギーマン」・・・次週上映やのに売ってんのんかいな(笑)

更に驚いたのが映画が終わりエンドロールが流れ始めたとたん幕が閉まりだしたかと思うと場内が明るくなりプチッと画面もエンドロール早々に消えました・・・
まぁこの客層なら誰も文句は言わないだろうけどね~ 
でも家でビデオ見てるんじゃないんやから、一応は最後まで流してほしいもんですね。
でも貴重な劇場ではありますね

新世界国際劇場のHPのURLは以下の通りです。
ご興味のある方は見てください

http://www1.ocn.ne.jp/~skg1108/



★★★ 2006.8.10(木) 新世界国際劇場 18:45 1階中央付近

No.078 「森のリトル・ギャング(日本語吹き替え版)」 (2006年 米 84分 ビスタ)

2006-08-12 02:46:00 | 2006年劇場鑑賞
監督 ティム・ジョンソン 、キャリー・カークパトリック
出演 役所広司
    武田鉄矢
    友近



「シュレック」でお馴染のドリームワークス製作のアニメ映画
今年はディズニーが「カーズ」 ジブリが「ゲド戦記」と「M:I:3」「パイレーツオブカリビアンデッドマンズチェスト」「日本沈没」「スーパーマンリターンズ」など夏休み映画は実写のみならず アニメの国内外の大作の興業バトルが勃発してますね(毎年の事ですがね)

ゲド戦記はまだ未見ですが ディズニーの「カーズ」は鑑賞済み さすが王道ディズニーて事もあり アニメの技術やストーリーの解りやすさは大したもんで相変わらず楽しませてもらいました。

そしてそのディズニーに対抗するかのように毎年製作されるドリームワークスのアニメ映画 今回の「森のリトルギャング」はなかなか「カーズ」に負けず劣らずの面白さがあったと思います 自然破壊が大きなテーマになってるように感じとれましたが 動物たちが冬眠から目覚めたら突然巨大な壁(小動物から見れば)が現れ その向こうには高級住宅が立ち並ぶ人間たちの世界・・・この辺の人間と動物が共存する地球の縮図のような関係がわかりやすく描かれてました。

(あらすじ)

家族のように暮らしているカメのヴァーン、リスのハミーたちが冬眠から目覚めると、自分たちの森は人間たちの都市化計画によって、公園ほどの大きさになってしまっていた。途方に暮れるヴァーンたちの前に現れたのは、孤独に生きるアライグマのRJ。RJは、人間界の食べ物がいかにおいしいかを仲間たちに教え、人間界に食糧を調達しに行くことを提案するが……。

人間と動物の世界を自由に行き来するRJと保守的なカメ=ヴァーンとの対立の狭間に揺れる住人(小動物)たちなど偏見がやがて友情へと変わっていく展開は定番な展開ながらも子供や大人も楽しませてくれます
また人間側(?)の動物のネコが小動物側に付き自然の動物の世界に入ってくるとこなんか皮肉じみて面白かったですよ。

今回は日本語吹き替え版で見たのだが ほとんどを専門の声優を使った「カーズ」とは対照的にこちらはお馴染の俳優&タレント声優陣でしだか 割りと普通に見れて違和感がなかったけど カメのヴァーンをアテた武田鉄矢はやっぱり金八でした・・・



★★★ 2006.8.10(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ3 16:30 中央後方

    

No.077「パイレーツオブカリビアン/デッドマンズチェスト」(2006年 米 151分 シネスコ)

2006-08-08 00:57:34 | 2006年劇場鑑賞
監督 ゴア・ヴァービンスキー
出演 ジョニー・デップ
    オーランド・ブルーム
    キーラ・ナイトレイ



ジェリー・ブラカイマー製作の作品って結構良く見てますが、盟友ドン・シンプソンとのコンビの頃から、彼亡き後の最近の作品まで、どれを取ってもその季節の目玉作品ばかりでまさにヒットメーカーですね。
やたら派手なアクションもその特長で、「バッドボーイ2バッド」のクライマックスなどは呆れるぐらいの不必要な爆破と大スタント・・・
でもイベントムービーや派手好みの若いファンやカップルは大喜び!それもまた映画という芸術の一つですね~つくづく幅の広い芸術だと思います。

これも派手なアクションが中心となった海洋冒険活劇「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」の続編です。

(あらすじ)

ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)は、海底の支配者として悪名高い、さまよえる幽霊船“フライング・ダッチマン”の船長デービー・ジョーンズ(ビル・ナイ)に多額の借金があった。ジャックは自分自身の保身のため、仲間であるはずのウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)やエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)を裏切ってしまい……。

前作はオーランド・ブルームが割りと中心でジョニー・デップ扮するジャックスパロウはサブキャラ的存在だったように思いますが、今回は完全に物語の中心で主役になってますね。

パート3も同時撮影してるとの事で3部作になるらしく、その辺はさすがにパート3へのバトンタッチ的展開へとストーリーは進められてます。
この雰囲気はどことなく似てるな~ と思ってたやはり「スター・ウォーズ」の展開にそっくりなんですね。
親子との絆、三角関係の男女、そして・・・ラストは完全に「エピソードV 帝国の逆襲」してます。
まさに海のスター・ウォーズやがな・・・

気持ち悪いデイヴィ・ジョーンズ率いるこれまた気色悪い海賊軍団や巨大ダコのクラーケンなど悪役たちも個性的で面白いが、やはり主役に躍り出たジャック・スパロウことジョニデが観客のお目当てですね。
前作でもサブながら主役を食うほどのインパクトのある役柄だったけど、あれがジョニデでなければこの続編もきっと無かったでしょうね。
そんなことを思ってしまうほどの存在感が前作にもあり(アカデミーのノミネートされたしね)、今回もそのコミカルな芝居の中に彼特有の色気のようなものを感じさせてくれてます。
オーランドもキーラも完全に脇に追いやられてしまいましたね・・・

「パイレーツ・オブ・カリビアン」と云えば音楽がまた評判ですね。
着メロのダウンロードも結構人気らしいですからね。
今回はハンス・ジマーが担当してますが、あの御馴染みの名曲「彼こそが海賊」も当然フューチャーされてます。

前作は予想以上に面白かったこともあり、今回も期待して見たけど、評判はいいようだが、私は期待が多きすぎたのか意外と前作ほどのテンションにはやや遠いように思いました。
やはり時間が長く感じられてしまいましたね・・・その分の見せ場は沢山あんですがね。
やはりパート3の繋ぎ的なところがあるのが原因なのかな?
そう云えば「スターウォーズ 帝国の逆襲」も最初見た時期待ハズレに感じてたしな・・・

ちなみにエンドロール後にまだ映像出てきますので最後まで見て行ってね。



★★★ 2006.8.3(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ2 D-3

No.076 「M:i:Ⅲ」 (2006年 米 126分 シネスコ)

2006-08-05 00:55:57 | 2006年劇場鑑賞
監督 J・J・エイブラムス
主演 トム・クルーズ
    フィリップ・シーモア・ホフマン
    ヴィング・レイムス



今年の夏休み映画は結構期待作が多く楽しみなんですが、先陣を切って7月早々に公開された「M:i:Ⅲ」が今だ未見だったたんですが、ついに「パイレーツ・オブ・カリビアン~デッドマンチェスト」と話題作の2本のハシゴをすることになりました。

この「M:i:Ⅲ」(ミッション・イン・ポッシブル3)はご存知の通り「スパイ大作戦」の劇場版リメイクですが、思えば第1作からまったくオリジナルの雰囲気は感じられず(しかもオリジナルファンにして見ればドンデモない設定になっていた!)現代風のアクション映画になってました。
でもあの御馴染みのラロ・シフリン作曲のテーマ曲は健在で今作でもオープニングタイトルを筆頭にバンバンかかります。
まぁ、あのテーマ曲が流れるだけOKでしょう・・・

(あらすじ)

ストーリー: 不可能なミッションを遂行してきた天才的スパイのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、敵の罠に落ち、前例のない衝撃的な計画に翻ろうされてしまう。イーサンは己との戦いを克服し、成功率0%の任務を成し遂げるため、ヨーロッパやアジアへと飛ぶ。そして最高機密組織I.M.F.の新たなるメンバーとともに任務を遂行するが……。

過去の作品と比べても雰囲気がまたまた全然違いますね。
やはり監督がそれぞれ違うので、どうしても監督の色が出るんでしょうかね?
1作目はブライアン・デ・パルマ監督で派手なアクションの中で随所に見せるサスペンス的な要素がデ・パルマらしい色が出てたと思うし、2作目がジョン・ウーは実に判り易いジョン・ウー的な作風で、クライマックスの対決は素手による対決で、戦う2人の間に一丁の拳銃がポンと落ちてきたり香港映画テイストが感じられる絵が印象的でした。
そして今作は監督デビューとなる J・J・エイブラムス・・・今までと違いトム扮するイーサン・ハントの人間的な部分を描き、危険なミッションと愛妻との生活の狭間で苦悩する様が時間を割いて描かれていてこれがストーリーの本筋と大きく関わっていく展開が意外でした。
しかし見せ場も多いし、何しろスタントをほとんど使わず(でもCGはふんだんに使ってる?)熱演するトムの張りきり様が伝わってきます。
悪役のフィリップ・シーモア・ホフマンがいいですね~ま、意外と出番少なかったけど・・・この人はエエ者やらしてもワル者させてもピッタリはまりますね。
さりげなく出てるけど、香港のアクション映画「レディ・ウェポン」(見た人少ないやろな・・・)のマギー・Qも個人的に印象的です。
バチカンでのシーンのセクシーな衣装は中々見物でしたよ・・・
後、イーサン・ハントの奥さんを演じた女優さん・・・トムの妻役にしては・・・う~ん微妙に地味やね。



★★★★ 2006.8.3(木) 布施ラインシネマ10 南館 シネマ8 16:10 K-3

No.075 「赤ちゃんの逆襲」 (2003年 仏 90分 シネスコ)

2006-07-29 00:04:02 | 2006年劇場鑑賞
監督 パトリック・アレサンドラン
出演 ティエリー・レルミット
     オフェリエ・ウィンテル
    レオノール・ワトリング



毎月、金券ショップで買う「11館共通券」という招待券があるんですが、大体は天六シネ5ビルの作品で消化しますが珍しく今月は天六へは見に行く映画がなく「何かあるやろ?」て思って取敢えず買っといた招待券の使い場所が無くなってしまった・・・
他の劇場を見ても過去に見た作品ばかりだし、唯一タナベキネマで公開されてる「明日の記憶」が未見の作品だが時間が合わず(鑑賞済みの「寝ずの番」と2本立て)このままでは¥700-とはいえ無駄に終わってしまうのか?
と思って諦めていたら何と招待券の対象劇場で未見の作品がありました・・・それが「赤ちゃんの逆襲」!(ちなみに「沈黙の追撃」と2本立て)
その劇場がまた個人的には未開の地、東大阪市の小阪国際劇場!
ここは行った事ないし同じ沿線の布施で「カーズ」を見れば時間的にもハシゴが出来るし、これはいい機会だと思い小阪まで出かけることになりました。

「カーズ」を布施ラインシネマ10で鑑賞した後に車で移動・・・35分以内に劇場に着かねばならないがさすがあっさり20分ほどで小阪に到着!
商店街(?)の中の劇場へ・・・商店街の入り口には巨大な文字で「小阪国際」「ニュー小阪座」の文字が(風流やね~)
昔ながらの名画座で、2階にあるニュー小阪座は特選ポルノ映画を3本立で上映してました(ポルノ映画館とのセットは昔の名画座の定番でもあります)

レトロな外観は昭和の劇場そのままで昔は近所にこんな劇場が数軒あったもんでした。
中にはモギリを兼ねた売店があり、昔懐かしいせんべいなどの菓子類がありました。
アイスモナカがあれば尚良かったけど・・・と思いつつ劇場に入るとデカイ!予想以上に広い館内にため息が・・・椅子も昔の風情(固そうな椅子!)があり中央から前側は椅子と椅子の間に人が通れるほどの間隔がある珍しい設計に「ゆったりとくつろげるスペースね~」感心。

そして始ったフランス産「ベイビー・トーク」とも言うべき「赤ちゃんの逆襲」(やっと本題!)
この映画はこの春に天六ユウラク座で上映してたけど見逃した作品でもあります。

(あらすじ)

建築家を夢見る、冴えない絵描きのシモン(ミシェル・ミューラー)は、学生時代にデザインしたものに酷似した建物を見つける。アイデアを盗まれたと思い込み、建物の責任者ポレル(ティエリー・レルミット)に抗議に行った彼を、とんでもない悲劇が襲う。

偶然とはいえライバルのボレルの車に轢き殺されたシモンがすぐ生まれ変わり、何とボレルの子供としてこの世に産み落とされる!
すぐボレルの息子と知ったシモン(前世では)はボレルの息子として復讐を決意する。
実におバカな設定だけど期待していなかった分、割りと面白かったのが正直な感想。
赤ちゃんの心の声としてナレーションで語られるのは「ベイビー・トーク」まんまだけど、ボレルに復讐する手段が赤ん坊ならではの方法で執拗な夜鳴きで寝不足にしたり、抱きかかえられたタイミングでの顔面へのゲロ攻撃!
更にはそれでも溺愛する父親を悲しませる為にアノ手コノ手で自殺をしようとする・・・
ブラックユーモアに下ネタが随所に散りばめられた展開は取っ付き難い仏産コメディにしては結構楽しめました。
冷めていく夫婦関係や嫁と姑の確執などを赤ん坊からの視点から見ると実に間抜けで馬鹿げたものか・・・そんな風刺も感じさせる意外な怪作・・・かも?

で、また劇場の話ですが、こういう古い名画座はほんとんど儲けも何も無いだろうけど、出来るだけ昔の風情を残して頑張ってほしいものです



★★★ 2006.7.24(月) 小阪国際劇場 19:45 中央付近

No.074 「カーズ(日本語吹き替え版)」 (2006年 米 122分 シネスコ)

2006-07-27 01:06:41 | 2006年劇場鑑賞
監督 ジョン・ラセター
出演 山口智充
    戸田恵子
    ジローラモ



ピクサーアニメの最新作ですが、「トイストーリー」の第1作以外は全部劇場で見てますね。
大人でも充分楽しめるし、勿論子供さんがたにも喜んでもらえる!そんなところが全て大ヒットにつながる要因なんでしょうね。

「ファインディング・ニモ」や「Mr.インクレディブル」もそれぞれ良かったしね。
アメリカ映画ならではのハッピーエンドも安心して見れます(絶対ハッピーエンドって判るもんね)
そして今回見たのが時間の都合上で日本語吹き替え版での鑑賞・・・
そういえば前作「Mr.インクレディブル」も日本語吹き替え版での鑑賞でしたね~
まぁ日本語吹き替え版ならわかりやすいし、見やすいのでいいんですが声がミスキャストだとガッカリくる場合がありますね。
特にこんな話題作は声優でなくメインキャストは人気タレントやアイドルを使う場合が多いですからね。
でも「ファインディング・ニモ」の木梨や「Mr.インクレディブル」の三浦友和、黒木瞳などは上手にこなしてて自然に見れましたね。
今回は主人公のライトニングマックイーンは声優さんのようですが、マックイーンの友達のオンボロレッカー車のメーターの声を山口智充が担当してますが、主役より脇役のメーターの方が人気タレントを使うのは意外でしたね~ 
まぁグッさんはエエ声してますから違和感無くみれましたが・・・

ちなみにオリジナル版はオーウェン・ウィルソンやポール・ニューマンが担当してますが、ポール・ニューマンの吹き替えって珍しいですな~字幕版も見てみたかったな~
ミハエル・シューマッハも自分の役(車ですが)でゲストで出てるしね

(あらすじ)

真っ赤でピカピカなボディがトレードマークのレース・カー“ライトニング・マックィーン”は、レースでチャンピオンを目指す人気者。ある日ルート66号線沿いにある田舎町“ラジエイター・スプリングス”に立ち寄り、住民たちと触れ合ったことで、自分の人生には何かが失われていたことに気が付く。

自分中心で生きてきたマックイーンがふと触れ合ったラジエイター・スプリングスの人々(車ですが)との交流に本当に大切なものに気づいていく・・・それを示唆するようなラストも爽やかですね。
ロマンスあり(車だけど)、友情あり(車だけど)手に汗握るレースの場面あり(車やからね)・・・そしてやはりハッピーエンド(当然でしょ!)いつものパターンなんだけど「いい話やな~」と思ってしまうんですね~

ただ苦言を呈せば・・・122分は長すぎ!100分以内に収めるべし



★★★★ 2006.7.24(月) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ5 17:00 K-4



No.073 「サイレントヒル」 (2006年 加=仏 126分 シネスコ)

2006-07-25 00:27:28 | 2006年劇場鑑賞
監督 クリストフ・ガンズ
出演 ラダ・ミッチェル
    ショーン・ビーン
    ローリー・ホールデン



ゲームの映画化といえば「バイオハザード」シリーズが思い浮かびますが、他にも「トゥームレイダー」とか格闘アクション系では「ストリートファイター」「モータルコンバット」やホラー系で「ドゥーム」「ブラッドレイン」「ハウス・オブ・ザ・デッド」などなどありますけど、大方失敗作が多い見たいですね。
そのゲームをプレイしたことあるかないかで大分、印象が違うと思いますが、特に「バイオハザード」などは映画版には原作ゲームの独特の雰囲気は皆無で、ゲーム全シリーズをプレイしたものとしては物足りなさを感じますね。
まぁ、映画として切り離せばそれなりに面白いと思いましたが・・・

そしてこの「サイレントヒル」はまったくゲームはプレイしたことないのでスンナリと映画の中に入れました。
このゲームは相当怖いらしい・・・て当時評判だったと思いますが、この映画も前評判はかなり怖いとの事でしたが正直そんなに怖い!てトコまでは行きませんでした。

(あらすじ)

「サイレントヒル……」と謎の言葉を発して悪夢にうなされながら失踪してしまった最愛の娘シャロン(ジョデル・フェルランド)を探すため、ウェストバージニア州の街“サイレントヒル”を訪れた母親のローズ(ラダ・ミッチェル)。彼女は、忌まわしい過去がある呪われたこの街で、想像を絶する恐怖に襲われる……。


霧を使った幻想的なムード漂うサイレントヒルの雰囲気はビジュアル的にも良いですね。
それと別次元の地獄を思わすような破滅的なサイレントヒルの世界も対照的で面白いです。
街を徘徊する異形のクリーチャーたちの不気味な出で立ちや気持ち悪い動きはノロノロあるくゾンビと比べると独特の間があり新鮮な感じでした。
資料によるとダンサーたちをエキストラに使ったようですが、たしかに前衛芸術のような舞踏的な動きにも見えますね。

主人公のローズが何次元もあるサイレントヒルの中で命がけで子供捜す姿は母親としての深い愛情と共に執念が感じられます・・・でもゲームでは男性が主人公らしいけど、この辺はゲーム知ってる人が見たらどうなんだろ?

まぁ、噂に聞く「怖い・・・」というより不気味な感じの方が先に来ましたね。
でも途中までの得体の知れない不気味なムードもクライマックスの大虐殺シーンでガラリと一変し、いかにもアメリカ映画らしいド派手なスプラッター描写でその筋のファンを喜ばしてくれます・・・個人的にはスプラッターは嫌いではないけど、この映画に関しては途中までの雰囲気で行ってほしかったね。

所々にゲームらしい雰囲気を感じられたけど、原作ゲームをプレイした方々はどんな印象を持ってるんでしょうかね~全然雰囲気違うのかな?



★★★★ 2006.7.20(木) 布施ラインシネマ10 南館 シネマ9 18:55 L-4

No.072 「日本沈没」(2006年 日本 135分 シネスコ)

2006-07-18 00:54:04 | 2006年劇場鑑賞
監督 樋口真嗣
出演 草なぎ剛
    柴咲コウ
    豊川悦司



日本沈没・・・子供の頃に何度かCMスポットで見た衝撃的な場面の連続・・・大洪水、富士山の大爆発、崩壊する都市!
73年に劇場公開された和製ディザスタームービーの大傑作。
この映画は私は大好きで、ポセイドン号が転覆しても、ロスが大地震で崩壊しようが、グラスタワーが紅蓮の炎に燃え上がろうとやはり日本人の私には富士山が大爆発を起こし、我が町大阪が大阪城の天守閣だけを残し水没してしまう・・・そんな場面の方がはるかに衝撃的だった・・・
TV化され連続ドラマで放送されてましたね(主題歌は五木ひろし!)
主役の藤岡弘といしだあゆみの濃ゆ~いカップルに小林桂樹の悲壮感漂う田所博士の芝居、そして貫禄ある丹波哲郎の総理大臣!
どれもこれも役者がピッタリはまってましたね~ いつ見てもいいなぁこの映画は!

そして30年以上の年月を経てリメイクされたのが今回の「日本沈没」です。

(あらすじ)

大規模な地殻変動によって日本列島が海中に沈没するという危険性が指摘され、それを証明するかのようなマグニチュード8以上の大地震が次々と発生する。そんな中、大地震の被害にあった潜水艇のパイロット小野寺(草なぎ剛)と幼い少女美咲(福田麻由子)は、ハイパーレスキュー隊員の阿部(柴咲コウ)に救出される。


     ☆☆☆☆☆ネタバレ警報発令(鑑賞する方はここより後は見たらダメよ!)☆☆☆☆☆























役名は前作及び原作のままだが、内容は完全なオリジナルストーリーと言っていいでしょうね。
よって旧作と比べるのは野暮かも知れないが、やはりついつい突っ込んでしまう。
まず主役の2人、互いに思いあう草なぎ剛と柴崎コウの間に情感が感じられません。
特にこの映画ではヒーロー的な役割の草なぎ剛の元気の無さがこの映画全体をユルクしてるような気がしますね。
それと及川ミッチーは今回いつもの色気はありませんでしたね~ 家族を大切にする良きパパって言う意表突いたキャラだ。
また、大臣の大地真央と科学者トヨエツが昔は夫婦だったて言う設定も無理矢理だしね。
人物描写は正直弱いですね~
小泉純一郎風の石坂浩二総理は実に間抜けな死様(政府専用機で海外へ行く途中、阿蘇山上空に差し掛かった時にたまたまを阿蘇山が噴火して上空に居た飛行機も爆発・・・かなりの確率でないと有り得ないと思うが)だし、多数の死者が出ても、見事なほど主要人物だけ生き残る(これがまたどうでもいい様な連中・・・(笑))
旧作で総理を演じた丹波哲郎が特別出演・・・それもギャグのような出かたで!

また災害シーンはさすがミニチュア感全開だった旧作の特撮を思えば、今回は進化したCGで臨場感たっぷりと見せてくれるが(でも「LIMIT OF LOVE 海猿」の方がCGはよく出来てる)、予告以上の場面はあまり無く、ニュース映像や台詞などで災害の進行状況が語られいつの間にか日本が沈み出してるありさま・・・この辺を個人的にはもっと色々見せてほしいトコだったんですが、拍子抜けです。
予告で出てきたように道頓堀がいかに水没するか?って所を見たかったのにもう沈んでた・・・

そして何より驚いたのが日本沈没を食い止める!という原作無視の破天荒な荒業の登場。
沈みゆくプレートを途中で爆薬により断裂させ沈むのを止めるという・・・これを柴崎コウにふられ(?)た傷心の草なぎ剛がまるでブルース・ウィルスが乗り移ったかのように命を賭けて爆薬を海底で仕掛けるアルマゲドン級の驚天動地のクライマックスはもう唖然・・・「そんなアホな・・・?」と笑ってしまいましたよ
そして見事沈没を免れる!(ま、寸断され瀬戸内海見たいになってましたが・・・)

旧作ファンから一言言わせて貰えば、富士山が噴火しない日本沈没は日本沈没じゃない!
まさにツッコミ満載の底抜け超大作でした・・・ワースト候補ですね~
ま、‘SF潜水艦映画‘「ローレライ」の監督だからね~



★★ 2006.7.15(土) アポロシネマ8 スクリーン4 21:10 L-1



No.071 「カサノバ」(2005年 米 112分 シネスコ)

2006-07-16 01:25:51 | 2006年劇場鑑賞
監督 ラッセ・ハルストレム
出演 ヒース・レジャー
    シエナ・ミラー
    ジェレミー・アイアンズ



カサノバを題材にした作品は前からもありましたね。
でも私はいずれも見た事はありません・・・今回がカサノバの映画は初めてです。

過去フェデリコ・フェリーニが監督しドナルド・サザーランドがカサノバ を演じた「カサノバ」やアラン・ドロンがカサノバを演じた「カサノヴァ最後の恋」など・・・イメージとしては好色男、プレイボーイ、スケベ、女たらしetc そんなカサノバをそういったイメージとはやや違うような2枚目のヒース・レジャー が演じるって事で、どんなカサノバ像を見せてくれるのか?
ま、正直あまり期待せず見にいきました。

(あらすじ)

あらゆる女性を、その魅力でとりこにするカサノバ(ヒース・レジャー)は、不貞や異端行為の罪で死罪を言い渡される。ヴェネチア総督のとりなしで何とか無罪放免となったものの、まもなく始まるカーニバルが終わるまでに良家の子女と結婚するよう命令される。そんな折、彼は女性の解放を唱える美女フランチェスカ(シエナ・ミラー)と出会うが……。

もう少しドロドロした映画かな?と思ってたら意外な事に軽いタッチの作品で、所々にアクションシーンなどもあり過去の作品とはイメージが全然違いますよね(多分)
冒頭の捕り物のシーンなどコミカルなアクション仕立てで、ジャッキー・チェンの映画なんかで出てきそうな場面だし、クライマックスの場面では逃げるカサノバら主要人物らが追っ手から逃れるチェイスからの大立ち回りなどアクション映画?などと思ってしまうほど派手です。
かったる~い映画かな・・・?と思ってたら大違いな軽いノリでいい意味で期待を裏切られた感じで良かったですね。

軽いといえばアカデミー俳優ジェレミー・アイアンズが登場してますが、グッと渋く締めるのかな?と思えば軽~いギャグをさりげなく随所にかますオトボケ司教で笑わす・・・

世紀の色男カサノバが本当の愛に目覚めるヒロイン=フランチェスカを演じるシエナ・ミラーが微妙に地味な印象で・・・何かあれこれ美女に手を付けてた割には結局この人なん?て言う感じだけど、まぁ、案外プレイボーイの落ちつく所ってそんなものかも知れませんな。

最後は新解釈(?)なカサノバの物語・・・て感じでやや捻ってましたね。



★★★ 2006.7.11(火) 動物園前シネフェスタ4 シネマ2 18:40 中央右寄り