goo blog サービス終了のお知らせ 

MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.080 「ブリット」(1968年 114分 ビスタ)

2011-11-07 00:38:41 | 2011年劇場鑑賞
監督 ピーター・イエーツ
出演 スティーヴ・マックィーン
   ジャクリーン・ビセット
   ロバート・ヴォーン



「午前10時の映画祭 赤の50本」での鑑賞
梅田の初日に行ってきました
前回の「ミクロの決死圏」と同じ劇場でしたが、この間は平日で空いてたのに対して今回は土曜日という事でそこそこの入りです
さすがスティーヴ・マックィーン!人気ありますね~

(あらすじ)

ギャング組織壊滅のため、司法取引によって一人のギャングが証人として当局に保護された。
だが、護衛を担当した刑事ブリットのミスで、証人は殺されもう一人の刑事も重傷を負ってしまう。
ブリットは、証人が生きている、という偽の情報を流し、殺し屋を誘き寄せる作戦にでるが……



この映画は私の記憶ではTV洋画劇場では見たことがなくて。多分レンタルビデオで見たのが最初だと思う・・・
「ダーティハリー」「フレンチコネクション」と並ぶポリスムービーの代表作だが、一度スクリーンで見たかったので他の新作映画を蹴って見てきた
でも見てよかったですね~
昔の作品はいつも丁寧な作りに感心させらるが、今回もタイトルバックの凝った始り方から、見せ場のカーアクションの音楽を排除した効果音だけの臨場感重視の演出からラストのバッチと拳銃が重ねられたカットまで、もう若い頃は何とも思わない事柄でも今となっては唸ってしまうようになりました

スティーヴ・マックィーンのようなカッコよさと渋さを併せ持った役者は、なかなか見当たらないと改めて感じた
今回のブリットという主人公が犯人を挙げるのに執念で捜査する妥協を許さない姿勢はスティーヴ・マックィーンにうってつけ!
ハリー・キャラハンやポパイ刑事にもない雰囲気を感じさせるブリットというキャラクターは、マックィーンならではのスタイリッシュさが独特です
あの杉良太郎が「右門捕物帳」に主演する際に参考にしたのが、このブリットのキャラだそうです

またヒロインのジャクリーン・ビセットがこれまた良いのです
何が良いかって、とにかく綺麗なんですね~
子供心に「大空港」のスッチー姿に一目ぼれしてからは当時のロードショー誌に載るグラビアや新作の写真にワクワクしたもんです(特に「ザ・ディープ」での濡れTシャツ姿には昇天!)



出番は少ないけど割と重要な役柄で、ブリットに刑事という仕事に没頭して失われつつあった平静な心を思い起こさせる役
残酷な殺人現場を目の当たりした彼女の言動がブリットに考えさせ、ラストの死体に上着をかぶせるショットにつながってるんではないかと思います

有名なカーアクションは今のワイルドスピードな時代でも色あせる事もなく、坂道のシーンでは大画面で見たら酔いそうだったわ・・・
CGでなく実際のスタントだけに重量感もあるし、迫力もあります
やはり名作は色あせない・・・そんな事を実感させられた1本です



★★★★ 2011.11.5(土) TOHOシネマズ梅田 アネックス シアター10 12:30 D-4






No.079 「セカンドバージン」(2011年 105分 ビスタ)

2011-10-29 00:13:59 | 2011年劇場鑑賞
監督 黒崎博
出演 鈴木京香
   長谷川博己
   深田恭子



この日続けての鑑賞は邦画の話題作・・・かどうかはさて置いて
この日2本見るのに一番時間的に都合よかったのがこの映画だったんです
でも鈴木京香さんは結構好きだし、まぁ見れたら見よかぐらいの気持ちは以前からありましたが、肝心のTVドラマはまったく見た事もないのが果たしてどうでるか・・・?
それと鈴木京香さんの鈴木京香史上最大の露出と言われる濡れ場が話題になっておる

(あらすじ)

倫の末にさまざまな試練を乗り越え、一緒に暮らし始めた中村るい(鈴木京香)と17歳年下の鈴木行(長谷川博己)だったが、ある日突然、行はるいの前から姿を消す。
5年後、出張先のマレーシアで再会をするものの、行は彼女の目前で撃たれてしまう。
やがて行の妻・万理江(深田恭子)もマレーシアへやって来て……



TVドラマの続きというより、描かれなった部分が劇場で公開されるって感じのようです
やはりTV見てないと辛いね~時折過去のフラッシュバックで出会いの頃のシーンが出てくるから、何となく察しはつくが・・・
でもそれを差し引いても盛り上がりのないツマラナイ映画だったね~

TVを見てないから何とも言えないが、まず長谷川博己扮する鈴木行が全然と魅力がない・・・
やり手の男のようだが全然そんな感じが受けれず(ま、映画ではほとんど寝てるだけやが・・・)どこが良いねんと思った
そんな男に激しく恋に落ちる鈴木京香こと中村るいは献身的に看病をして支えて行くんだが、男が大した魅力のあるキャラに思えないもんだから、それに熱愛するるいさんてどうよ?て感じだった



不倫してる側から描かれた作品なので正妻の深キョンがなんか嫌な奴に見えてしまう
そんな深キョンがるいに向かって「主人があんたに熱を上げるのはどうせエッチ目的の為だけよ!」とひたすら体だけのつながりを強調しようとするセリフが出るが、これはやはり正妻の立場から言えば、体だけの関係であってほしいと言う気持ちを物語ってるように思った。

それと鈴木京香史上最大の露出と言われた濡れ場はあまりにも普通以下で、ベッドシーンと呼ぶにも物足りないぐらいの底抜けラブシーンでした
もちろん露出なんてした内に入りません!
とにかく作品全体が辛気臭い、見た事を後悔さす作品



★★ 2011.10.27(木) MOVIX八尾 シアター10 19:00 D-10

No.078 「ワイルド・スピード MEGA MAX」(2011年 130分 シネスコ)

2011-10-28 00:23:11 | 2011年劇場鑑賞
監督 ジャスティン・リン
出演 ヴィン・ディーゼル
   ポール・ウォーカー
   ジョーダナ・ブリュースター



先週に続いてMOVIX八尾へ行ってきました
見逃していた「ワイルド・スピード MEGA MAX」を鑑賞です
相変わらずここの平日は空いていて見やすいね~
このシリーズは全部見ていますが題名通りスピード感ある展開とアクションは今のところハズレ無し!
さらに派手になった今回の作品はどんなもんかな?

(あらすじ)

前科者ドミニク(ヴィン・ディーゼル)と彼を脱獄させた元捜査官ブライアン(ポール・ウォーカー)は、お尋ね者として追われながら、ブラジルの裏社会で超高級車の強奪を繰り返していた。
逃亡生活から抜け出して永遠の自由を得たい彼らだったが、彼らを逮捕する特命を受けた連邦捜査官ルーク(ドウェイン・ジョンソン)が立ちはだかる。



前作のラストを受けて始まるこの映画はオープニングからして物凄いスピード感あふれる展開で見せてくれます
今回は裏社会を牛耳る黒幕から1億ドルを奪う無謀な計画を立てるのにかつての仲間を集めて、チームで行動する
ちょっした「ミッション・イン・ポッシブル」見たいな感じになってたりする
でも今回初登場のドウェイン・ジョンソン扮する捜査官が彼らを追う展開もあり三つ巴の大乱戦となる!

このドウェイン・ジョンソンの登場がこの作品をいつもながらのカーアクション一辺倒から、ヴィン・ディーゼルとの肉体派同士の一騎打ちという夢のド迫力アクションの見せ場を生み出しました
まるでターミネーター2のT-8000見たいに執拗に追いかけてきたり、部下が見抜けなかった車の欠陥を見抜いたりと肉体派だけでなく頭脳も明晰なところも見せる最大の強敵!
でも後半はジョニー・ト―作品のキャラ見たいに、なかなか男気のあるところも見せるから泣けてくる・・・



全般通して飽きる場面もないし、クライマックスの大カークラッシュは必見!
一体何人人が死んどんねん?て言うぐらい大交通事故を見せてくれます
でも今回路上レースのシーンは少ない目ですね
レースする所まで行きながら次の場面はレース終わった後のシーンだったりとその辺はやや肩透かしだったが・・・

エンドロール途中の短いエピローグでちょっした仕掛けあり・・・いつからこの映画そんな趣きの映画になったんだ?



★★★★ 2011.10.27(木) MOVIX八尾 シアター3 16:40 L-22

No.077 「ミクロの決死圏」(1966年 100分 シネスコ)

2011-10-27 01:09:56 | 2011年劇場鑑賞
監督 リチャード・フライシャー
出演 スティーヴン・ボイド
   ラクエル・ウェルチ
   アーサー・ケネディ



「午前10時の映画祭 赤の50本」での鑑賞
昨年の「午前10時の映画祭」では本当に朝10時しか上映してなかったんで、スクリーンでの鑑賞が出来なかったが、
今回の赤の50本の企画で1日中の上映が実現したので晴れて見ることができました
TOHOシネマズ梅田でも今回初めて別館アネックスでの鑑賞です
ここはかつてOS劇場CAPとして営業していた場所です
久しぶりに来たけどCAPの作りそのままでTOHOシネマズに改装された感じで、なんか懐かしかったね~

(あらすじ)

人間の体内を舞台にしたSF冒険映画の傑作。
脳に障害を起した要人を救うべく、ミクロ・サイズに縮小された科学者グループは特殊潜航艇プロテウスに乗り込みその体内に入った・・・



子供の頃テレビ洋画劇場で初めて見た時は人体に潜水艇に乗って入っていき病気を治しに行くと言うストーリーに驚嘆したもんです 
今、改めて見ると特撮は時代を感じさすようなチャッチィ部分はあるものの、当時としては良く出来た部類なんでしょうね
でも人体の中を映像化する着想とその造形などの発想はさすがオスカーを取っただけの事はありますね
まるで人体の中が深い海底か宇宙のような感じに見えてしまう
まぁ、たしかに人体の中ってミクロになって入るとたしかに宇宙見たいなもんかも知れないですが・・・・・



抗体が襲いかかって来たり、リンパを通る際の周囲の物音を立てれない緊張感、後半は刻々と迫るタイムリミットの中脱出を計るサスペンスなど映画の見せ方はさすがに上手いです
また紅一点セクシー女優ラクエル・ウェルチが出てますが、寄りによって船外に出た時に抗体に襲えわれて体中にビラビラの海藻見たいなのが張り付き、それを男の隊員たちがこぞってはがしにかかるが、男どもがこれ見よがしにラクエル・ウェルチの体中を触りまくるんだが、豊満な巨乳にはあまり手を触れないのは何かお達しがあったのかな?

原題は「FANTASTIC VOYAGE」で幻想的な旅っていう意味らしけど、たしかに人体の旅は幻想的です
でも邦題の「ミクロの決死圏」の方が少年雑誌の漫画のタイトル見たいで活劇冒険ぽくっていいですね~



★★★★ 2011.10.25(火) TOHOシネマズ梅田 アネックス シアター10 14:40 D-14



No.076 「はやぶさ/HAYABUSA」(2011年 140分 シネスコ)

2011-10-24 00:02:57 | 2011年劇場鑑賞
監督 堤幸彦
出演 竹内結子
   西田敏行
   高嶋政宏



引き続いてみたのが話題のこの映画です
平日のこの日はMOVIXの日という事で1000円のサービスデ―だったんですね
それを知らずに来たから何となく得をした気分です
でも館内は相変わらず空いていますが・・・

(あらすじ)

2003年5月9日。小惑星探査機「はやぶさ」は、小惑星イトカワを目指し地球を出発した。
イオンエンジンの実験、成功すれば世界初となる小惑星からのサンプル入手などを目的として2005年9月にイトカワに到着。
しかし姿勢制御装置の不具合や、通信が途切れるなど、さまざまなトラブルに見舞われてしまう。



秋から来年にかけて日本映画界はハヤブサイヤー見たいになってます
その第一弾かこの「はやぶさ/HAYABUSA」
この作品で竹内結子は架空の人物らしいですが 彼女が演じる役割は、ハヤブサの計画から帰還するまでの過程を、彼女を通して見てる観客がその場に居るような狂言回し的な役割になってるように思います
よってJAXAの中で、その場に立ちあってるような作りになってるところが面白いです

同じ宇宙ものでもアメリカ映画(例えば「アポロ13」)見たいなサスペンス的なハラハラドキドキ感のようなのはないですが、数々の困難な出来ごとを前にした時の様々な人間ドラマは面白かったし、過度な描写がない所にリアリティがありました
でも窮地に立った時にいろいろな発想やアイディアで困難を乗り越えていくのは何か凄いですね
人間の発想の凄さ、科学の進歩による奇跡を見たようでした



また何気に地味ながら豪華な俳優たちの共演が良かったですね
この後に製作される作品の中でもこの映画がオールスターキャスト大作(地味なオールスターだが)かもね?
佐野史郎 山本耕史 鶴見辰吾 市川実和子 生瀬勝久 高橋長英 大石吾朗・・・どこがスターやねん
いや~でもなかなか良いメンツだと思いますよ

この後、東映「はやぶさ 遥(はる)かなる帰還」松竹「おかえり、はやぶさ」とハヤブサ映画が続きます
それぞれ特長を生かしたハヤブサの物語が楽しみですね



★★★ 2011.10.20(木) MOVIX八尾 シアター10 21:20 G-9

No.075 「ファイナル・デッドブリッジ 3D 」(2011年 92分 シネスコ)

2011-10-22 00:55:33 | 2011年劇場鑑賞
監督 スティーヴン・クエイル
出演 ニコラス・ダゴスト
   エマ・ベル
   マイルズ・フィッシャー



ひさしぶりにMOVIX八尾に足を延ばしました
ここでは今週でこの「ファイナル・デッドブリッジ 3D 」が終わると知りあわてての鑑賞
このシリーズは全て劇場で見ています(第1作を見たのは今は無き千日前スバル座だったな)
いずれもハズレがなくそこそこ楽しめるシリーズです
シリーズを重ねるごとに残虐シーンがエスカレートしていきますが、今回も相当なものを3Dでバンバン見せてくれるらしい

(あらすじ)

巨大つり橋の崩落事故を予知したサム(ニコラス・ダゴスト)。
予知は現実となり、橋が崩壊して上司や同僚たちが命を落としていくが、サムによって8人が難から逃れる。
しかし、彼らは犠牲になった人の葬儀で会った男から「死神は決してだまされない」と宣告され、死の恐怖におびえることに…



シリーズも重ねて今回で5作目となります
航空事故 交通事故 ジェットコースター脱線 カーレースのクラッシュ・・・そして今回は吊橋が崩壊と言うなかなか有り得ないシュチエーションです
かこの作品通じてまったく同じ展開で進むところは、確信犯的ワンパターンで潔い!
むしろここまで来て捻ったような話にされとも戸惑うだけ(笑)

台風が来ると桶屋がもうかる式で次々と死んでいくが、今回特筆されるのはオープニングのブリッジ崩壊シーンのリアルなVFXですね
演じる俳優やエキストラと違和感無く背景の橋や道路が崩れていく場面は最近見た特撮ものでは特筆ものな出来ですね
また3Dを上手く活かしていて、実に効果的にスペクタクルシーンを盛り上げてます
粗製濫造のなんちゃって3Dのクリエータに見習ってほしいね
「ピラニア3D」でも感じたが、3Dのような立体効果はやはりホラー映画や残酷なシーンによく合います
この映画も例外ではないです



様々な死に様は派手な死に方もあるけど、日常生活で“もしこうなったら?“的なものも出てくる
鍼灸院で針さしてる時にもし寝返り打ったら針はどうなるか?と言うのも見せてくれるし、レーシック手術で眼球切断など痛みがチクチク来そう場面が今回多いです

新解釈として他人を身代わり死なせれば難を逃れるというルールが出てきますが、それを実行しようとするヤツが出てくるところは追い詰められた人間の闇の部分が出て、人間そんな状況に置かれたら何をやらかすか・・・て言う部分を見せてくれます
またトムクルーズのそっくりさんが出てきますが眉毛がやたら濃いのが印象的です
なんか陰惨な映画ながら安物のトムクルーズが和ませてくれる(笑)
エンドロールでは過去のシリーズでのいろいろな死に様が3Dで出てくる景気の良さ!
これを見ると今回のはやや地味に感じてしまうから面白い



★★★★ 2011.10.20(木) MOVUX堺 シアター1 19:10 K-4

No.074 「ラスト・エクソシズム」(2010年 87分 ビスタ)

2011-10-15 00:25:42 | 2011年劇場鑑賞
監督 ダニエル・スタム
出演 パトリック・ファビアン
   アシュリー・ベル
   アイリス・バー



この日はライブ鑑賞に行くんですが、その前に時間があるので強引に1本映画を鑑賞
で、一番時間が都合よいのがこになんばパークスシネマで公開されてる「ラスト・エクソシズム」という作品
あまり宣伝もしてないので、世間の認知度は決して高くはないけど、カップル中心にこんなマイナーな作品でもそれなりに人が居ます
どうやら劇映画というよりは流行りのフェイクドキュメンタリ―風の作品のようです
「パラノーマルアクティビティ」や「REC」のような衝撃映像を売りにする作品です
下手なホラー映画よりこの手法のほうが昨今は怖いもの見たさの興味が沸くようで・・・

(あらすじ)

牧師のコットン(パトリック・ファビアン)は悪魔払いを何度も行ってきて、地元では有名人。
しかし、実は悪魔の存在を信じておらず、儀式自体をある種のショーと考えており、実際には何の効果もない詐欺行為を繰り返していた。
そのことを暴露しようと考えていたコットンはエクソシズムの真実を追うドキュメンタリー映画に協力することにし、悪魔が取りついているという少女ネル(アシュリー・ベル)に、いつものように偽のエクソシズムを行うが、想定外の恐ろしい超常現象が起こり……



この映画の面白いとこはタイトルにある悪魔祓い=エクソシズムが実はヤラセで、悪魔に取り憑かれるなんてウソッパチ!
そのトリックを暴くために取材陣ともども悪魔つきで困ってる家庭に行き、その真相を映画で暴露しようとする企画物であると言うところからスタートする点
たしかにこの牧師はいかにも軽々しいし、悪魔祓いなどするタイプには見えない
悪魔に逆襲されたと見せかける芝居の下手なこと・・・
前半そんな不真面目な牧師を見せていく内にホンモノの恐怖を味わってしまうというのがこの作品の要です



悪魔憑きは実は心理的なもので精神疾患の一種という考え方はよく耳にするが、この映画も前半はそういう見地からスタートするが少女に起こる不可思議な現象が到底説明の出来ないことばかりで、その精神論が崩れていく・・・というのをドキュメンタリー風に見せてるんだが、到って全体的にイマイチ盛り上がらず、出てる役者たちの素人ぶりが素人には見えずフェイクドキュメンタリーにしては劇映画のような展開で、これなら最初から普通にホラー映画として作った方がかえって面白かったと思う
いずれにしてもシャキッとしない映画でした



★★ 2011.10.13(木) なんばパークスシネマ シアター6 16:25 G-8

No.073 「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」(2011年 106分 シネスコ)

2011-10-13 00:37:16 | 2011年劇場鑑賞
監督 ルパート・ワイアット
出演 ジェームズ・フランコ
   フリーダ・ピント
   ジョン・リスゴー



久しぶりに地元あべののアポロシネマ8に行ってきました
しばらくご無沙汰でしたが、以前までは年間一番よく行くシネコンだったが、今年はミナミ方面が多いですね
ここのレイトショーも久々です
ここ阿倍野はこの日はあべのカーニバルやあべのパレード、あべのミュージックフェスタ(スキマスイッチもご出演)と言ったイベントが行われていて大盛況でした・・・でもこのレイトショーの時間は閑散としています

(あらすじ)

現代のサンフランシスコ。
高い知能を持つ猿のシーザーは人類に裏切られ、自分の仲間である猿を率い、自由のために人類との戦いに向けて立ち上がることに。
人類のごう慢さが、猿の知能を発達させてしまう要因となり、人類にとって最大の危機を巻き起こしていく。



あの70年代にブームになった「猿の惑星シリーズ」のリメイク版最新作
あの猿たちがいかにして人類を支配するようになったか?と言う作品で、旧シリーズでの「猿の惑星」「続 猿の惑星」「新 猿の惑星」と続いて作られた「猿の惑星 征服」にあたる作品
いわば今回も「猿の惑星 征服」のリイマジネーションと言ったところ

旧シリーズとは時代設定も違うのでストーリーは全然違うけど、主人公の猿の名前がシーザーだったり、コ―ネリアスという名前も出てきたりと旧シリーズへのオマージュは充分感じ取れる
猿のリアルな動きはさすが現代のCGIによる効果で良く出来てる。
でも旧シリーズのかぶりものメイクもあの時代にしては画期的でしたけどね

人間が科学やテクノロジーをますます発達させ、その使い方のちょっとしたミスが大きな事件を呼ぶ
この映画は発達していく科学は使いようによっては大変な事態を招き、やがて人類さえも脅かすという現代社会への警鐘でもある
そんな愚かな人間に取って変わって地球を支配するのが祖先でもある類猿人であるという皮肉は、まさに「人間よ!一からやり直せ!」というメッセージかもね



でも終盤はなんか恐ろしい映画のハズがちょっしたイイ話見たいな展開になってしまうのが惜しいな~
本当はこの後から恐ろしい事が起きるのに・・・
でも作品全体は結構楽しめた・・・旧シリーズを見てるとさらに楽しめるかも?
なんとなく出てくる猿たちが後の主要キャラを連想させるのがチラチラと白々しいくらい出てきますからね



★★★★ 2011.10.10(月) アポロシネマ8 スクリーン1 20:55 L-1

No.072 「スリーデイズ」(2010年 134分 シネスコ)

2011-10-09 00:27:50 | 2011年劇場鑑賞
監督 ポール・ハギス
出演 ラッセル・クロウ
   エリザベス・バンクス
   ブライアン・デネヒー



この日の2本目の作品はフランス映画のリメイク
予告の段階からどっかで聞いた話やね~と思ってたらやはり「すべて彼女のために」という作品のリメイクでした
数年前に敷島シネポップ(現TOHOシネマズなんば別館)で見た記憶があります
でも細かい細部は忘れてますね・・・結構面白かった印象はあるのですがね

(あらすじ)

大学教授のジョン(ラッセル・クロウ)は妻子と共に幸せな日々を過ごしていたが、ある日妻のララ(エリザベス・バンクス)が殺人の容疑で逮捕される。
それから3年、ジョンは妻の無実を証明するため懸命に奔走していたが、覆ることなく刑が確定してしまう。
絶望した妻が獄中で自殺を図ったことを知り、彼は自らの手で妻を取り戻そうと決断する。



ハリウッドリメイクらしい作品でしたね
オリジナルはフランス映画らしくどことなく暗いムードと言うか、悲壮感漂わせた雰囲気がある種のリアリティが無茶なストーリーの中にもありましたが、今回はオリジナルほどの悲壮感は感じませんでした
ラッセル・クロウのイメージだと強引に相手をぶちのめして強行突破!て言うイメージのせいですかね?

これがもっとヤワな雰囲気の俳優が演じてたらまた違ったかもしれないけど、ラッセル・クロウだとどうも武闘派的な雰囲気が全面出ていまう
そういう意味では今回は普通の大学教授の役だから、ラッセル・クロウにしては抑え気味かも?
でも映画全体はオリジナル以上に力技な展開に感じました
ハリウッド映画って感じのリメイクだった



共演に久しぶりにブライアン・デネヒーが出ていました
嫌~な役を実に憎たらしく演じるバイブレーヤ―な役者さんですが、もうさすがいいお爺さんて感じでした
何気にリーアム二―ソンも出ていましたね~ワンシーンだけだけど



★★★ 2011.10.6(木) なんばパークスシネマ シアター11 20:35 D-15

No.071 「アジョシ」(2010年 119分 シネスコ)

2011-10-08 00:34:08 | 2011年劇場鑑賞
監督 イ・ジョンボム
出演 ウォンビン
   キム・セロン
   キム・ヒウォン


10月に入り今年はやっと劇場鑑賞70本に到達・・・いつもなら100本近くには行ってそうなのにね
下半期はなんとか盛り返したいところです
そんなときに今回はなんばパークスシネマにて韓国映画の大ヒット作の鑑賞
2週間前に「ホワイト」という怖い、怖い韓国ホラーを見たけど、今回は違う意味で怖いバイオレンス映画です

(あらすじ)

過去の出来事が原因で心に闇を抱え、街の片隅で質屋を営んで生きる男テシク(ウォンビン)。
隣に住む孤独な少女ソミ(キム・セロン)は、テシクをただ一人の友達として慕っていたが、ある日、ソミが麻薬中毒の母親共々犯罪に巻き込まれ、組織に誘拐されてしまう。
ソミを救い出すため、立ち上がったテシクは……



主演がウォンビンですが、アジョシ=おじさんと言うには可愛そうなくらいです
でもこのおじさんはどこか暗い影を持つ寡黙で、いかにも訳ありな感じ・・・そんな男をウォンビンが渋さを出して演じてます
そんな彼を慕う少女がこれまた子役ながらもなかなかの名演技を見せるキムセロン。
その薄幸の貧乏少女ぶりはこの作品に大きなポイントとなります

悲しい過去を持つアジョシが、かつて守れなかった大切なものとダブらせてこの少女を見てるのではないでしょうか?
そんな少女と不器用ながらも接してる姿は暗い過去をその向こうに見てるかのようです
そして少女が事件に巻き込まれて誘拐されて、何としてでも探し出して守ろうとするアジョシをウォンビンが悲壮感をただ酔わせた芝居で見せてくれます
悲しみと怒りが同居したその表情はまさに迫力満点で、ウォンビンをこんなに眩しく思ったのは初めてだ(笑)
その悲しみの中に見え隠れするもう一つのアジョシの姿・・・殺戮スキルMAXの戦闘本能がよけい彼の姿に凄みを与える



出てくる悪党は本当にどいつもこいつも悪そうな連中ばかり(そう言う意味では悪役さんもみんな名演ですね)で、麻薬密輸や製造、さらに臓器売買と言った言語道断な悪党たち・・・
そんな悪党が殺人マシーンと化したアジョシに血みどろにされて行く姿は悪役が憎たらしい分に余計大きなカタルシスを見るもの与えてくれる
銃だけでなくナイフや釘を打つピストル見たいなもの(名称知らない)まで駆使して端正なイケメンがかえり血を浴びて悪党を成敗していく場面は韓流おばさんたちが見ると卒倒しそうなぐらい壮絶で、臓器を取り出された死体や床に転がる眼球など残酷シーンも多いので決してウォンビン様目当てだけで油断してるとエライ目にあいます
でもここ最近ではスッキリと悪党をやっけてくれる映画で面白かった
まさに殺人ターミネーターウォンビン起動開始な一篇



★★★★★ 2011.10.6(木) なんばパークスシネマ シアター1 17:45 D-11