MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.090 「マネーボール」(2011年 133分 ビスタ)

2011-12-06 00:15:48 | 2011年劇場鑑賞
監督 ベネット・ミラー
出演 ブラッド・ピット
   ジョナ・ヒル
   フィリップ・シーモア・ホフマン



やっとこさ劇場鑑賞90本目に突入!
100本まで後一息のとこまで来たけど、ここからが正念場です
本来150本目標なんですが、さすがにそれは難しい・・・ならせめて120本目標だはりますが、年々見る本数げ減りつつあります
いよいよ正月映画もはじまりそうな12月初旬にやっとこの映画を見ることができた


(あらすじ)

元プロ野球選手で短気な性格のビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、アスレチックスのゼネラルマネージャーに就任する。
チームはワールド・チャンピオンになるには程遠い状態で、優秀な選手は雇えない貧乏球団だった。
あるとき、ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)というデータ分析にたけた人物との出会いをきっかけに、「マネーボール理論」を作り上げる。
しかし、「マネーボール理論」に対し選手や監督からは反発を受けてしまい……



昨今のプロ野球でもGM問題が話題になっています
そういう中ではタイムリーな作品。
でもアメリカと日本ではやはりGMのおける立場や権限も違います
この映画でのブラピ演じるGMはとにかくチームとして全権をまかせられていて、監督にさえも選手の起用方に口出しし、監督が拒むと即座に監督に起用された選手をトレードに出し、GMが推す選手を使わそうとする
日本の観念ではチト考えられないような強引さ・・・でもGMってこれぐらい権限がある強い人なんだな~と感じました

またスカウトたちとの編成会議のシーンでも、スカウトたちの経験と眼力で補強する選手をリストアップするけど、彼は数字にこだわる・・・それも出塁率という数字
スカウトたちの話も聞かず強引にその数字に当てはまる選手が例え他球団のお荷物や問題のある2流であっても入団させる
もはや最近流行りの独裁的な存在です
データ野球、ID野球などデータ重視の野球は近代ベースボールでは珍しくはないけど、私個人的にはスカウトたちの意見も分かるような気がする
データが物語ってるとはいえ実際は生身の人間・・・必ずしもデータのみで信用するのは大きなリスクでしょうね



それでもアスレチックスを優勝争いまで持ってきたのは、彼の功績が大きいと言われてます
でも今だワールドシリーズ優勝はしていない・・・劇中で監督に対して「102勝して好成績挙げても最後に一つ負けて優勝を逃せば全て無になる」というセリフがあるが、そう言う意味ではまだ世界一になっていないマネーボール理論はまだ実証されてない発展途上?

野球のシーンが少ないけど、これこそ現代の野球映画とも言えますね~
またブラピがかつての選手で、スカウトに太鼓判を押されて大リーグの世界に入ったが、結局まともな成績を残せないまま引退した事に、ある種の野球へのコンプレックスのようなものを持っている役柄です
そんな男が背広組として野球界に再起をかける人間ドラマとしても見れる
でもそれよりも、選手は商品のようにフロントたちに動かされていく裏側のプロの世界が興味深かった



★★★★ 2011.12.4(日) アポロシネマ8 スクリーン5 20:40 I-4



No.089 「インモータルズ -神々の戦い-」(2011年 111分 ビスタ)

2011-12-05 00:12:54 | 2011年劇場鑑賞
監督 ターセム・シン・ダンドワール
出演 ヘンリー・カヴィル
   ミッキー・ローク
   ジョン・ハート



この日見た2本目の作品も3D作品で同じTOHOシネマズなんばでの鑑賞
しかも先ほどの作品と同じスクリーンで座席も同じ・・・
映画の日というファン感謝デーってことでいつもよりお客さんも多いめです

(あらすじ)

神話の時代のギリシア、全能神ゼウス(ルーク・エヴァンス)は人類の平和と繁栄を願い地上の営みを見守ってきた。
そんな彼の前に、ギリシアを滅ぼし世界支配をたくらむ邪悪な王ハイペリオン(ミッキー・ローク)が現れる。
彼のたくらみを阻止するためゼウスに選ばれた人間の勇者テセウス(ヘンリー・カヴィル)が立ち上がり、やがて世界を揺るがす戦いへと発展していく・・・



「300」のスタッフが贈るCGバトルアクション映画
善と悪の描写がわかりやすいほどキャラの色分けがされています
特に悪党を演じたミッキー・ロークがとてもよかったですね
個人的には一番印象に残りました

映像的にこの作品は3D効果がバッチリ楽しめそうな作品のはずなんだが、どこでどう間違ったのか3Dの効果があまり感じられずガッカリ・・・どう見ても3Dにピッタリの映像だと思うのですが(一番効果出たのはラストの空中で神々たちが戦いを繰り広げてる予告に出てくるカットだけ)



でもこの映画は予備知識としてのストーリーはあまり知らなかったんですが、てっきり神様だけの戦いのドラマだと思ってたら、一応人間の話だったんですね・・・そこらへんが少し空かされたところでもあります
「人間の所業に神は関与してはならない」という、窮地に陥ってる主人公たちにすれば神も仏もないスタンスを取る神様ですが、いざ関与しようもんなら人間なんて虫けらのようにすっ飛ばす!

最後の最後にやっと善と悪の神々の対決が出てきますが、その対決シーンに限らず全編通してゴアな人体も神様もズタズタに切り裂かれていくスプラッター描写がバンバン出てくる・・・しかもスローモーションで血だねが空中を舞うぐらいの景気の良さ!
あれ?神様も死ぬんだね~と思わずうなってしまう




★★★ 2011.12.1(木) TOHOシネマズなんば 本館 スクリーン4 21:15 E-14


No.088 「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」(2011年 111分 シネスコ)

2011-12-03 00:15:56 | 2011年劇場鑑賞
監督 ポール・W・S・アンダーソン
出演 ローガン・ラーマン
   ミラ・ジョヴォヴィッチ
   オーランド・ブルーム



いよいよ12月・・・今年1年は早かったね~
でも映画はまだ90本にもなってない・・・100本に黄色信号が点滅です
この作品も公開が始まってから結構たちますが、やっとこさ鑑賞です
この日は映画ファン感謝デーってこともあり、平日の夕方だけどたくさんのお客さんが来てますね

(あらすじ)

17世紀フランス、銃士にあこがれを抱きパリにやってきたダルタニアン(ローガン・ラーマン)は、気が強く向こう見ずな性格が功を奏したか、あることがきっかけで三銃士の仲間入りを果たすことに。
その後、フランス国王側近の裏切りで奪われた王妃の首飾りを取り返すため、イギリスへ向かうことになるが、彼の前には事件の鍵を握るバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)と正体不明の美女ミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が立ちはだかる



何度も映画化された「三銃士」の話だが、記憶のあるとこでは「仮面の男」かな~
三銃士が主人公ではなかったけど、あの作品で出てくる三銃士は伝説となった元三銃士って言う設定で、気骨のある男たちをアカデミー俳優たちが演じていた豪華共演作だった
でも今回は三銃士の全盛期の話でダルタニアンなんてまだ少年!
演じる役者もそれほど大スターって訳でないけど、でも3人それぞれ良い味を出していて好感持てます



むしろ悪役の方がスター俳優でミラ・ジョヴォヴィッチ、オーランド・ブルーム、そしてクリストフ・ヴァルツ!
特にミラ・ジョヴォヴィッチはお色気とアクション担当で、どことなく謎めいた峰不二子キャラ!
それでも3D映えする「バイオハザード」シリーズのようなアクロバティックなハードアクションも見せてくれます

飛行船を使っての空中戦がこの映画の大きなウリですが、予告編以上のシーンもなくあっさりした印象です
開巻からテンポよく見せてくれるので時間も気にすることなく、トントン拍子にストーリーは進んでいく
でもテンポ良く見てたら気がつけば「あら、ここで終わりか・・・?」的な素っ気なさがチト残念
クライマックスはもう少しだけ盛り上がりがほしいと思ってしまったね



★★★ 2011.12.1(木) TOHOシネマズなんば 本館 スクリーン4 18:40 E-14

No.087 「1911」(2011年 122分 シネスコ)

2011-11-28 00:03:17 | 2011年劇場鑑賞
監督 チャン・リー
出演 ジャッキー・チェン
   リー・ビンビン
   ウィンストン・チャオ



続いて見たのがジャッキーチェン主演100本目となる作品
「ドランクモンキー 酔拳」を近映大劇場という今は無き映画館で見て以来ジャッキーの作品は劇場、ビデオなどで見ていますが
100本の主演作とは凄いですね

(あらすじ)

1911年、中国は欧米列強の脅威にさらされ、清王朝は衰退する一方だったが、業(ごう)を煮やした民衆たちが立ち上がる。
革命軍を束ねる孫文の参謀・黄興(ジャッキー・チェン)は一気に総督府に攻め込むが、情報が漏れていたため失敗に終わる。
この戦いで多くの尊い命が奪われ、敗残兵となった彼らは次第に戦意を失っていき……



最近アクションが抑えめ・・・と言うより半アクション引退と言っても良い状況ですが、この映画でもそういうのが色濃く出ています
アクション俳優というより一人の役者としての残りの俳優人生を歩もうとしてるのがわかります
でも・・・あまり芝居は名演という訳ではないけど・・・
この映画でも孫文の腹心である黄興を演じていますが、ワンシーンだけジャッキーアクションの片りんを見せるけど、ほとんどノ―アクションで傷を負いながらも時代の変化の中で戦いに身を投じて行く革命軍の参謀を演じてます



時代が大きく変わりっていく激動の中国が舞台になってる話だが、正直結構見ていて疲れました
歴史大作なんでしょうが、中国名がなかなか判別出来ずに誰が誰かよくわからんまま見ておりました
もっと歴史を勉強しておくべきだったな~
日本語吹き替えで見たのがせめての救いか・・・まだわかりやすい方だったかもね

そのジャッキーチェンの吹替えはお馴染み石丸博也さんだけど、若い頃ならともっかう熟年のジャッキーチェン・・・特にこの作品に関してはイマイチ声が合ってないような気がしました
でも他の声優ならやはり石丸博也さんでないと・・・とか思うんだろうけどね~




★★★ 2011.11.24(木)アポロシネマ8 スクリーン2 19:25 G-3

No.086 「ステキな金縛り」(2011年 142分 シネスコ)

2011-11-26 23:52:57 | 2011年劇場鑑賞
監督 三谷幸喜
出演 深津絵里
   西田敏行
   阿部寛



久しぶりにアポロシネマ8に来ました
ここんとミナミでの鑑賞が多かっただけに、地元のシネコンはご無沙汰でした
平日の夕方ですが、チケットカウンターはガラガラでさびしいもんです
やはりミナミと比べると活性化されたと言っても阿倍野はまだ人出では負けてますね
この映画のようなコメディは出来ればたくさんお客さんが居る所で見たかったけどね


(あらすじ)

失敗が続いて後がない弁護士のエミ(深津絵里)は、ある殺人事件を担当することになる。
被告人は犯行が行われたときに自分は金縛りにあっていたので、完ぺきなアリバイがあると自らの身の潔白を主張。
エミはそのアリバイを実証するため、被告人の上に一晩中のしかかっていた幽霊の落ち武者、六兵衛(西田敏行)を証人として法廷に召喚させるが……



結構笑わされましたね~
こういう映画は好きです
でもスクリーンという大画面より舞台などの芝居で見てみたいと思うような作品でもあります
ストーリーとしては途中思ってた展開と違ってたのですこし肩透かし気味でしたが、出てくる俳優が芸達者でそれに救われて部分もあるかも知れないね

幽霊が証人という法廷劇で、見えない幽霊相手にどういう風に裁判が進んでいくのか?
検察官の中井貴一は凄腕で理論的に深津絵里ら弁護士と幽霊に迫って来るが、この状況から証人として成立させていくか?と言うのが見どころであると思っていたが、検察官の中井貴一が早々に幽霊が見えるという事が判明し、そこから私の想像とは違う展開になっていく(それはそれで面白いんだが・・・)
検察官の中井貴一が幽霊が見えるのはオチとして残していても良かったかな~と言う気がしないでもないね
前作の「マジックアワー」のような爽快感は今回はあまり感じられなかった



この映画の中でフランク・キャプラ監督の話題が出てきます
特に「スミス都へいく」「素晴らしき哉、人生」の作品について出てくるけど、三谷幸喜はこの映画でフランク・キャプラ監督を目指したのかな?
ハートフルなドラマを見せるフランク・キャプラ監督ですが、この映画もそれらの作品のようにしようと思ってたのかも知れないですね
それと「ステキな金縛り」と言うタイトルはイマイチ!



★★★★ 2011.11.24(木)アポロシネマ8 スクリーン1 16:25 G-3

No.085 「コンテイジョン」 (2011年 106分 シネスコ)

2011-11-22 23:53:51 | 2011年劇場鑑賞
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演 マリオン・コティヤール
   マット・デイモン
   



この日の2本目は最近は珍しいウィルスパニック映画
しかも監督がスティーヴン・ソダーバーグというこう言う映画では異色の監督?
でもこの巨匠が撮るんだから期待感は高まりますね

(あらすじ)

ミッチ(マット・デイモン)の妻・ベス(グウィネス・パルトロー)は、香港への出張後にシカゴで元恋人と密会していたが、せきと熱の症状が出始める。
同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。
フリージャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)は、伝染病ではないかと考え始め……



オールスターキャストで描かかれるウィルスパニックサスペンス映画です
でもこれだけのメンツのキャスティングでありながら映画自体は地味な作品で、明確なクライマックスと言われる場面もないし、主役と呼ばれるような主人公やヒーローも出て来ない・・・しかしこの作品はそこが一つの特長でもあります

ウィルスが世界規模で蔓延し、淡々と時が過ぎて行く恐さは映画と言うフィクションの世界ならもっと見せ場をドンドン入れて起伏の富んだストーリーにも出来る所を、現実的に未知の強力なウィルスの前に世界中が混乱に陥る様子を見せる事により、リアリティのあるものとして感じられます
豪華な配役人はその恐怖の中で現実と戦い、戸惑い苦しんでいく人たちをアカデミー賞俳優らしい見事な芝居で見せてくれます



新型インフルエンザが数年前に世界的に流行したけど、直近にそんな出来事を目の当たりにしているだけにこの映画の持つ説得力が余計に増しますね
治療に当たる医師や事態を調査する調査員なども感染してしまうのは現実的であり、例え専門家が細心の注意を計ってていても目に見えないウィルスの前には無力である事を痛感させられるし、頼りになる人たちが次々倒れていくと言うのは不安感を煽る
愛する人の為に重要な機密を教えてしまうか科学者の姿は、こういう事態になれば黙っていれるかどうか・・・思わず考えてしまうね

またブログなどのインターネットで情報が広まり、その情報により大勢の人が左右されていく姿はまさにこの現代を表しています
ジュ―ド・ロウ扮するフリージャーナリストの存在が、まさにその象徴と言えますね
レンギョウがウィルスに効く特効薬とネットで流したら、スーパーでレンギョウが飛ぶように売りきれたりして・・・
WHOやCDCの研究者や調査員と対極に居る彼の存在がこの映画で実に対照的に描かれていて面白い。



そしてもう一人重要な存在がマット・デーモン扮する一般人の存在。
妻が感染の発生源と言う役だが、妻と幼い息子を亡くし挙句の果てに娘と共々隔離されてしまう
世界規模のハンデミックだが、彼に取っては数時間で不幸のどん底に陥れられてしまう
これこそ一般人である我々が一番こういう事態になると、起こる可能性のある事である
また劇中病原菌より恐ろしいというセリフも聞かれる、パニックに陥った時の人間の行動が醜くもあり、また実に人間的である
その向こうにある生きたいという生への執着の現れが略奪や暴力と言った非道な行為が生まれて行く・・・残念だがある意味人間らしい描写に思えた

政府機関である研究者や調査員、パニックに左右される一般人と事態を報道し情報を流すメディア・・・
ウィルス発生により様々な人間たちの姿、それも良きにつけ悪きにつけ人間らしい姿ををアカデミー俳優たちを使い、見事な群像劇として仕上げたスティーヴン・ソダーバーグ監督の手腕はお見事でした



★★★★ 2011.11.17(木) なんばパークスシネマ シアター4 21:00 H-14

No.084 「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」(2011年124分シネスコ)

2011-11-18 22:52:40 | 2011年劇場鑑賞
監督 ジョー・ジョンストン
出演 クリス・エヴァンス
   トミー・リー・ジョーンズ
   




またもTOHOシネマズなんばに現れました
今年はとにかくこのシネコンが多いこと・・・
ポイントもどんどんたまってたので今回使う事にしました
でも3Dだから300円は払いましたがね
この映画「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」もそろそろ上映が終わりそうな作品で、危うく見逃すところだった
何とか鑑賞が間に合いましたね~来たる2012年夏に日本公開予定のアメコミヒーロー大集結の「アベンジャーズ」の前振り的な作品なだけに見て置きたかったからね

(あらすじ)

第2次世界大戦中の1942年、スティーブ(クリス・エヴァンス)は、各地に進攻するドイツのヒドラ党と戦うことを望んでいた。もともと病弱な彼は入隊を何度も却下されていたが、ある日、軍が秘密裏に行う「スーパーソルジャー計画」という実験に参加することになる。
その実験の被験者第1号に選ばれた彼は、強じんな肉体を持つ「キャプテン・アメリカ」へと変ぼうを遂げる。



いや~実にわかりやすいアメリカ映画だった
ヒーローのコスチュームがもうアメリカだし、作品全体を包む雰囲気がアメリカ最強!アメリカ万歳!の精神が感じられる
まぁタイトルがキャプテン・アメリカって付いてるぐらいだから当然ですがね
このヒーローは貧弱でモテなくてイジメられっ子というダメダメ男だったが、秘密実験で筋肉ムキムキのマッチョなスーパーソルジャーに変身してしまうと言う一般のボンクラ男の憧れを体現してくれる
かと言ってロボットスーツ着る訳でもないし、秘密兵器で空を飛んだりレーザービームを発射することもない
強靭に改造された肉体と盾で相手をなぎ倒していく、アナログ感一杯のヒーローってのがいい



時代設定が第二次世界大戦まっただ中の1942年というのが、またまた男心をくすぐる(私だけか・・・)
相手がナチスでそれもヒドラ党というオカルトな軍隊ってとこもマンガチックでだげどアメリカの相手には申し分ないね
キッチリ予想通りサミュエル・L・ジャクソンが出てきて「アベンジャーズ」の前フリもしてくれて、エンドロールの後に予告まで見せてくれます
何故か見終わった後、この映画の余韻より「アベンジャーズ」の期待だけが高まってしまう(笑)



★★★ 2011.11.17(木) TOHOシネマズなんば 本館 スクリーン5 18:30 K-10

No.083 「フェア・ゲーム」(2010年 108分 シネスコ)

2011-11-14 00:30:01 | 2011年劇場鑑賞
監督 ダグ・リーマン
出演 ナオミ・ワッツ
   ショーン・ペン
   サム・シェパード



この日の三本目はTOHOシネマズなんばの別館での鑑賞です
先程のバカ映画と違ってガラリと趣き変わった実話を映画化したサスペンス映画です
主演が久しぶりに見るナオミ・ワッツです
館内は小さいスクリーンですが結構お客様が沢山いてビックリです
大きな話題になっていない作品だが、作品に力があると宣伝に関係なくお客さんも来るもんだ

(あらすじ)

CIAのヴァレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ)と元ニジェール大使で夫のジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)は、イラクに核開発計画がないことを政府に報告する。
しかし2003年、ブッシュ政権がイラクに宣戦布告。
ジョーがニューヨークタイムズ紙にイラクにおける調査報告を寄稿したことから、報復としてヴァレリーが諜報員であることがアメリカ中に公表されてしまい…



9.11のテロ以降のアメリカがいかに怖い国になったかと思わせる映画でした
まぁアメリカと言うよりブッシュ政権と言ったほうがいいかもね~
それは副大統領補佐官がCIAの研究員に核燃料を詰める容器に対する問い詰めのシーンなどが特に感じる
97%の確率に対して残りの3%を強引に重視して大量破壊兵器が存在すると言う発表をして無理矢理にイラクに戦争しかける理由を作るそんな当時のアメリカの姿が描かれる



今まで国に忠誠を近いそれこそ命懸けで任務を遂行してきた諜報員が、時の政権の考えにそぐわない行動をした時の手の平を返したような国の態度がアメリカと言う名のブッシュ政権が恐ろしい・・・
国家がスパイを抹殺するのに暗殺者などで殺すのでなく、ただ世間にスパイである事をバラすだけ・・・ 
国に裏切られてCIAの諜報員の正体がバレる事がいかに危険で怖いかと言うのがよくわかります
精神的にも追い詰めらる妻と家庭が崩壊しても戦い続ける夫がやがて絆を取り戻して行く姿は実話をもとにしたサスペンス映画ながら家族の再生ドラマでもある

ナオミ・ワッツとショーン・ペンの2大アカデミー賞スターがその肩書に相応しい芝居を見せてくれます
実話のドラマながらもスターの顔が見えない役に徹した2人の演技がこの映画の成功している要因の一つかもね



★★★★ 2011.11.10(木) TOHOシネマズなんば 別館シアター12 20:30 D-13







No.082 「カウボーイ&エイリアン」(2011年 118分 シネスコ)

2011-11-13 00:57:07 | 2011年劇場鑑賞
監督 ジョン・ファヴロー
出演 ダニエル・クレイグ
   ハリソン・フォード
   オリヴィア・ワイルド



休憩無しで続けて見たのかこの映画です。
プレミアスクリーンと言う小さいスクリーンでの上映
高級感のある椅子に座り、リクライニングシートなんで背もたれを倒しての鑑賞。
こりゃ面白くなかったら寝てまうぞ!

(あらすじ)

過去の記憶をなくした男(ダニエル・クレイグ)が砂漠の町アブソリューションに迷い込むが、住民たちからは歓迎されなかった。
また、すべては町を牛耳るダラーハイド大佐(ハリソン・フォード)の支配下にあることを知る。
男の記憶の手掛かりは片方の手首にはめられた手かせだけだが、そんな中、町の上空から未曾有の脅威が襲い掛かってきて…



最初に見た予告の段階からなんぞやこの映画?て感じでしたが
西部劇とSF映画の融合のような作品でなかなか新しいアィディアか!と思ったけど以前TSUTAYAで借りたビデオムービーにもこんな設定あったぞ~
このブログでも紹介してる「宇宙戦争ZERO」と言う作品がそれだが、どうやら原作があるようなのでもしかしたら同じ原作の映画化かも?

主演がダニエル・グレイグとハリソン・フォード・・・ジェームス・ボンドとインディ・ジョーンズが夢の共演と言う誰もが連想するフレーズ(笑)
西部劇風に始まった出だしだけど、それも風来坊が町の権力者の息子を懲らしめるぐらいまで、 突然飛来するUFOが出てきてからは宇宙戦争テイストな展開になる (町の人間を次々とさらって行くシーンがなかなか見物でした)
中盤弱冠中弛みはあるものの風来坊の昔の仲間やインディアンらが登場してから宇宙人VSインディー&ボンド+西部劇軍団連合軍の図式が面白くなってくる



このエイリアンの姿は予告なんかでは出てこないけど、その造形は特に目新しいものではない
ただ個人的にはB級ホラーの問題作「悪魔の植物人間」を思いだしたが・・・
クライマックスは宇宙人相手にアナログ感のあるライフルや弓矢など旧式の武器で渡り合うのは無謀(頼りになるのはダニエル・クレイグが腕に装着してるレーザービームのみ)と言うのを教えてくれるけど、意地と団結力で少ないながらもエイリアンを倒していく人類の姿はちょい感動!?
でも大半はエイリアンに切り裂かれていく・・・
「宇宙戦争ZERO」もそうだったがダイナマイトのような爆薬が宇宙共通で有効なんですね



★★★ 2011.11.10(木) TOHOシネマズなんば 本館 プレミアスクリーン 18:05 C-8



No.081 「ミッション:8ミニッツ」(2011年 93分 ビスタ)

2011-11-11 23:50:35 | 2011年劇場鑑賞
監督 ダンカン・ジョーンズ
出演 ジェイク・ギレンホール
   ミシェル・モナハン
   ヴェラ・ファーミガ



今年もだんだんと残りが少なくなってきました
現在80本の劇場鑑賞ですが、何とか100本には乗せたいもんです
この日も頑張って3本にチャレンジです
その1本目がこの「ミッション:8ミニッツ」です
「この映画は映画通をほど騙される」というコピーのついた作品です
いったいどんな仕掛けがあるのか楽しみです

(あらすじ)

シカゴで乗客が全員死亡する列車爆破事故が起こり、事件を解明すべく政府の極秘ミッションが始動。
爆破犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、犯人を見つけ出すという任務遂行のため、軍のエリート、スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)が選ばれる。
事件の真相に迫るため何度も8分間の任務を繰り返すたび、彼の中である疑惑が膨らんでいく・・・



他人の記憶を借りて真相を突き止めるというSFチックなサスペンス映画
でもそんなにSFチックに感じさせないのは設定が電車の爆破事故(テロリストによる爆破)という生々しい所から来るものですね
何度も8分間だけループして行くんだが、まったく最初は成果が出ない。
よって何度も同じ場面が繰り返される・・・

意味合いが違うが相当前に天六ユウラク座で見た「リバース」という映画を思い出した
あれはタイムスリップして10分前くらいに戻り、ある大事故を止めようとするがまったく同じ結果に終わってしまい、何度も同じタイムスリップを繰り返すというストーリーでした
でも今回はタイムスリップでなく他人の記憶に入り込み他人になると言うところがミソ



意外と事件の犯人や真相は早い目に判明するが、この映画の本質はむしろ真相が分かってから以降に集約される
隠れた作品のテーマが後半にあるような気がします
ここではあまり言えないが、主人公がある真実を知りそしてある行動に出る後半は前半のループによる謎解きが、このための前振りにさえ思えてしまう
取り分けビックリするような映画ではないが、よく考え練りこまれた佳作であります



★★★ 2011.11.10(木) TOHOシネマズなんば 本館 スクリーン3 16:10 B-8