黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ぶたぶたのいる場所』矢崎存美(光文社)

2006-07-15 | 読了本(小説、エッセイ等)
母の入院を機に実家に戻り、家業の花屋を手伝うことになった杉山織。そんなある日、グランドホテルで働く高校時代の同級生・飯塚から、昔の演劇経験を見込まれ、桜祭りに上演される“オセロー”の有名演出家・朱雀雅の手伝いを頼まれる。消極的ながらも話を聞きに行った彼女は、そこでホテルのバトラー・山崎ぶたぶたに出会う……『人形の夜~春の物語』、
夏祭りの夜、そのホテルに泊まると幸せになるという伝説を信じる、同じ職場で働く恋人・香奈恵の願い通り、ホテルを予約した昭光。ホテルのあちこちで、ぶたのぬいぐるみの姿を見かけることに気付き……『柔らかな奇跡~夏の物語』、
ふとしたことから母が、離婚した妻・寛子に引き取られた高校生の一人娘・つぐみとメールを交わしていることを知った有働賢。彼女が友達に付き合い、ホテルで開催される芝居のオーディションを受けることを知り、軽く話を聞くだけだったはずの彼は、オーディションに受かってしまい……『不機嫌なデスデモーナ~秋の物語』、
思いもかけず高級ホテルでカンヅメをすることになったホラー作家・熊野井。そのプレッシャーに負け、ますます書けなくなる彼は、部屋に梅きのこ雑炊を運んできたぶたのぬいぐるみに見て……『ありすの迷宮ホテル~冬の物語』、
恋人と別れ、一人でグランドホテルを訪れた香奈恵は、そこで芝居“オセロー”が上演されることを知る。そして幕が上がり……『小さき者と大きな空~再び、春の物語』の連作短編集。

バトラー(執事)なぶたぶたさんも素敵ですが、劇中での配役が絶妙で、大爆笑!
人畜無害そうに見えることにおいては、彼以上の存在は他にはないですからね~(笑)。

<06/7/15>


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