黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ジャージの二人』長嶋有(集英社)

2010-07-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
毎年北軽井沢の山荘で夏を過ごす、カメラマンの父と飼い犬のハスキー犬・ミロに便乗して、五年ぶりに山荘にやってきた“僕”。現在失業中で小説家を目指しているが、原稿は全然書けていない上に、東京に残っている妻は、他の男に思いを寄せている。一方父は、二度の離婚の慰謝料の支払いに追われているが、夏には仕事をしない方針は崩さない。
亡き祖母が集めていた関係で、家にたくさんある古着から、小学校の名前の入ったジャージを身にまとい、ぐだぐだな夏を過ごす父子……“ジャージの二人”、
翌年の七月の終わり。再び山荘へ行く父子とともに僕の妻がついてきた。付き合っていた男に振られた為、別れたと語っていたのだが、まだあきらめきれてない様子。三泊だけして帰って行った彼女の後に、今度は僕の異母妹・花ちゃんがやってきて……“ジャージの三人”を収録。

ジャージで夏の数日間を過ごす父子の話。
特に事件らしい事件はなく、のほほんと田舎で避暑を過ごしているだけなのですが、それぞれにいろいろな問題を抱えていて、とりあえず小休止、というか嵐の前の静けさ的な雰囲気を感じます。

<10/7/23>


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