黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『子どもたちは夜と遊ぶ 下』辻村深月(講談社)

2005-08-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
月子への自らの想いに気づく浅葱。
そして殺人ゲームに消極的な態度を示し始めた彼に、狐塚を殺させようとするようなメッセージを送ってきた『i』。そして狐塚自身にも『i』からの予告状が届く。『i』に狐塚を殺される前に、条件にあう人間を殺さなければ……あせった彼が選んだ次の被害者は……。

『i』の正体は……半分予想通り(笑)でしたが、ちょっと月並なので、できれば違うオチがよかったなぁと思ったり。
浅葱は、あの時まで月子の名字を知らなかったのか?(しかも彼が月子の名字を知らないことに誰も気付かなかったのか)とか、彼の中には対象になる人間を電話帳で調べるという選択肢はなかったのか?とか、浅葱が月子は狐塚とのことが好きだと、浅葱が勘違いしていることに気付かなかったのか?(普通自分の好きな人が、そういう勘違いをしそうな時って必死になってその間違いを訂正しそうな気がするのですが)……とか、ツッコミどころは満載なのですが、内容的には残酷だけれど、切なくて哀しいお話でした。
個人的には、秋山先生の、人あたりはよさそうだけど、実は底意地悪そうなところが結構お気に入りだったり……(笑)。
……そして、最後の『恭司』(笑)の「石澤恭司はとても優しくていい男なんだ。本当にかっこいい」という台詞に、激しく同意(笑)。

<05/8/30,31>

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