黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『クリスマスにさようなら』浅暮三文(徳間書店)

2007-12-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
時はクリスマスイブ。
アルプスの麓にある街の、路地にあるゴミ置き場に捨てられていたくまのぬいぐるみたちは、焼却場へと向かう車の中でそれまでの半生を語る。
麦わら色のシフォンの主人は、ヨーロッパを股にかけて犯行を重ねてきた宝石泥棒マルチェロ。ある富豪の妻の元にいたシフォンは、偽物のネックレスの代わりに連れてこられたのだった。その年の秋の終わり、マルチェロはドロテウム・クリスマス・オークションの告知を目にし……『怪盗マルチェロ』、
白いブレックの主人は、カフェで働くギャルソンヌのリンダ。彼女には恋人・レオナルドがいたが、彼は突然別れを告げ去っていった。そして秋、ひとりの男が客としてやってきた。街外れの施設に新機材を導入する為の調整にやってきたという彼はブレックの存在を認めてくれて……『ブレックファースト・スペシャル』、
黒いクリストフの主人は、フィドル奏者のブルース。たまたま出会った老人の言うとおりフィドルで勝負し、運をつかんだ彼は、その後立ち上げたバンドの人気に火がつく。彼の成功は目前だったのだが……『岸辺はるかを漂いて』、
白いキングの主人は双子の少女・ジグとザグ。クリスマスイブの夜、眠らないとサンタは来ないと母親から言われたものの、眠れない彼女たちは、“砂男が撒いた砂をかぶると眠くなる”という物語を知る。かくして眠らせてもらうべく、砂男を捜しに出かけた双子たちだったが……『ミスター・サンドマン』の4編のくまのぬいぐるみたちの物語。

それぞれの話の合間に、焼却場へと向かっていく様子にハラハラ;
最後はクリスマス風に素敵にまとまってよかったです♪
4つの話の中では、砂男の話が好みvv

<07/12/25>



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