黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ミネハハ』フランク・ヴェデキント(リトルモア)

2007-03-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
84歳の元教師ヘレーネ・エンゲルが飛び降りて死んだ。生前、彼女が書いていた手記を見せられた“私”。その手記には、彼女の少女時代が綴られていた……。
30人の男女の子どもが住んでいた“家”で、年長の子たちに世話をしてもらいながら育った“わたし”・ヒダラ。
7歳になったある日、棺に入れられ、庭園のある別の家へと送られたが、そこには、少女たちだけがおり、踊りや音楽を学びながら暮らしていた……

浮かぶイメージが美しい、幻想的な作品でした。
文章が女優の市川実和子さんだったのですが、若干難はあるものの(“わたし”が、1ページに何回も書かれていたりするのが、ちょっと文章表現的にうるさいような…)、思っていたよりは良かったかなぁ、と思ったり(笑)。
映画『エコール』の原作ですが、近日発売のDVDが見てみたくなりました。
また、作品的にはさまざまな隠喩を含んでいるような気はしますが、ここはあえて謎のままにしておきたい気も…。

<07/3/8>


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