黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『べっぴんぢごく』岩井志麻子(新潮社)

2006-04-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
母を亡くし、天涯孤独になった乞食の少女・シヲ。村一番の分限者の気違いの娘・とみ子に気に入られ、竹井家で働いていたが、彼女が亡くなって後、養女として迎え入れられることに。「ぼっけえべっぴん」と賞されたシヲだが、シヲの娘・ふみ枝は似ても似つかぬ醜女で、さらにその娘・小夜子は男を狂わす妖艶な美少女、そして初潮をむかえたばかりの小夜子が産んだのは、もはや“人とは呼べぬ”ものだった。
美醜を交互に繰り返しながら、女たちに受け継がれていく血は……。

何と言うか形容し難い、すごいお話でした。
シヲに始まる(正確にはその前の代から)血族が表の主役とするならば、“乞食隠れ”が裏の主役な気がします。

<06/4/29>


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