黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『世界の中心、針山さん 3』成田良悟(アスキー・メディアワークス)

2009-10-14 | 読了本(小説、エッセイ等)
“全てを疑え。”と狭山忍者である父・英二から教育され、子供らしくない性格になってしまった14歳の少年・霊雪人。
ある日、竹林で放し飼いにしている野良パンダ・忍忍と、長い竹槍を持って、半裸で戦う少女を見かけた雪人。曰く、彼女は地球を支配するべく調査する為に派遣された、宇宙人。彼女の母のような存在でもある、かぐや姫同様、竹の中で身体を形成している最中、パンダに竹の子を食べられてしまったのだという。
そのまま、彼の家に住むことになった彼女は、月夜見カグヤという名で、英二の<狭山忍者の里 所沢忍術公園>を手伝うことになり、大人気に。そんな彼女をつけ狙う黒服の一団がいた……“なよ竹の姫君は伝奇パンダの夢を見るか”、
子供の頃から巨大ロボットに乗ることを夢見ていた朝乃橋徹也は、工業機器メーカー・馬熊重工に勤める工場長。
夢であった二足歩行の巨大ロボットを作り上げたが、その公開試験運転を前に、会社が新進気鋭のIT企業・ガイアシャフトに吸収合併されることに。そしてその社長・西神零也より、子役の少年・出雲イズナをパイロット1号の座を譲るようにと言われ……“工場長のドリームチェイス”、
所沢市の航空記念公園。
サングラスをかけ黒いスーツ姿で、現れた記憶喪失の女性・美津川サヤ。歩きながら自分が何者なのかを考え、記憶の断片を浮かび上がらせるが……“としれじぇ3~メン・イン・ブラックの閻魔帳~”、
イズナは友人・雪人のおかげで、会社に忍び込むことに成功、無事パイロットの座を射止める。
2号機のパイロットには、娘の有菜をと考えていた徹也と西神だが、ガイアシャフトの幹部達はカグヤにしたいと思っているらしい。
息子・神夜の友人・黒井が黒服が余っているといい、真吉に持ってきて……“子供の中心、針山くん”を収録。

シリーズ第3弾。
巻頭カラーページには針山さんの息子・神夜の担任の“家庭訪問”、娘・深冬の担任の“三者面談”、針山夫人の“井戸端会議”を収録。
なよ竹~の、設定のむちゃくちゃさ加減が楽しいです(かぐや姫に宇宙人に、忍者にパンダに、MIB…っててんこ盛り/笑)。
そして、あいかわらずの針山さんの影の薄さが……(笑)。

<09/10/14>


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