黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『なぎなた 倉知淳作品集』倉知淳(東京創元社)

2010-10-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
二人で、<四季杜忍>として作家活動をしていた伊庭照彰は、相方の和喜多文彦を多摩川付近で殺害。自転車に乗ってマンションに帰宅。幸い、直後に宅急便の配達があり、自然なアリバイも確保できた。
そんな事件を捜査することになったのは、死神めいた容貌の警部・乙姫で……『運命の銀輪』、
男がふたりもみ合い、刺されたところを見たと警察に通報した“わたし”。しかし警察が駆けつけると男たちは消えていた。
それから数日後、わたしは周辺にたびたび人影を感じるようになり……『見られていたもの』、
葉子が小さい頃から飼い続けている老猫・モトノラの体調が思わしくない中、両親の離婚後会ったこともなかった父が、何者かに刺されて殺害されたと刑事がやってきた。
何故か父は、神社の注連縄を身体に巻き付けていたのだという……『眠り猫、眠れ』、
コンビニ友達の、レイ、ロック、デク、そしてブンガクと呼ばれる僕。
ある日、ロックが巷を連日連夜騒がせている、指切り誘拐犯の似顔絵そっくりの男がコンビニでナイフを買ったのを見たと言い出した。しかも二度。僕たちは男を見張るが……『ナイフの三』、
行方不明になった愛猫・ピラフを探すため、ポスターを作った詩織。ゼミの後輩・丈史を手伝わせて、それをあちこちに貼ったところ、自分が殺したと、わざわざ名乗り出る男が現れ……『猫と死の街』、
バイト先の映画館で見かけた美しい女性。彼女は何故か、映画の屍累々たる凄惨なシーンで微笑んでいた。そんな彼女が気になった僕は……『闇ニ笑フ』、
アメリカ。大統領選挙の熱狂の渦の最中、三発の銃声が響きわたり、集まっていた群衆はパニックと化した。
その中で死んでいたのは、ひとりの男ジョン・スミス。しかし遺体からは弾は発見されず……『幻の銃弾』の7編収録。

作家生活16年の中で発表された、倉知さんのノンシリーズのミステリを集めた作品集・その1。
やはり猫好きのせいか、猫ネタが2編入っていたり(でもちょっと切ない内容…)。
猫丸先輩も久々に読みたいなぁ…。
……それにしても何故タイトルが『なぎなた』なのかが謎…。

<10/10/30,31>



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