黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『踊るジョーカー 名探偵 音野順の事件簿』北山猛邦(東京創元社)

2008-12-19 | 読了本(小説、エッセイ等)
推理作家・白瀬白夜は、謎解きの才能を持ちながら、気弱でひきこもりがちな友人・音野順の為に、自分の仕事場にしているマンションの一角に探偵事務所を開設した。泣き言を言う音野をなだめつつ、現場へと向かう彼らが謎を解くミステリ連作短編集。
依頼人・南斉貴一の父・一郎が自宅の地下室で刺されて亡くなった。現場の床一面にトランプが散らばっており、凶器であるナイフにもトランプ…しかもジョーカーのカードが突き刺さっていたという……『踊るジョーカー』、
豪邸で二人暮らしをする上野姉弟…姉・アサヒと弟・カイの元から、次々に時計が消えるていう事件が起きているという。両親が遺した美術品もあるというのに、盗まれるほど高価なものでない時計ばかりが何故?……『時間泥棒』、
アイディア商品で成功した会社の社長・笹川明夫が何者かに殴られ亡くなった。その息子・晃が依頼にやってきて、被害者しか知らなかったという金庫のナンバーを調べてほしいという。ヒントとなるのは、彼が絶命前に写したらしいポラロイド写真。
そんな中、世界を飛び回る指揮者である音野の兄・要が白瀬たちの前に現れて……『見えないダイイングメッセージ』、
南大洋大学の研究室で、女子学生・栄子が手作りチョコレートを食べて意識不明になる事件が起きた。彼女が食べたチョコレートからは青酸化合物が検出されたが、他のチョコレートからは発見されなかった。その場にいたのは被害者を含む学生4人と遠藤教授。誰がそれを選んでもおかしくはない状態で、犯人は如何にして彼女に毒入りを食べさせたのか……『毒入りバレンタイン・チョコ』、
事件の依頼をこなした帰り道、うっかり雪の山道に迷い込んだ二人は、一軒の豪邸にたどり着いた。
おりしもそこでは、主・笹宮剣の娘・美子の結婚相手を選ぶ為の競争が行われていた。参加者は、神谷と藤原。美子が彼らに出した条件は、“一番優れたゆきだるま”を作ること。そんな中、藤原が足跡のない雪の中で死体となって発見されて……『ゆきだるまが殺しにやってくる』の5編収録の連作短編集。

ちょっとほのぼのな感じで、割と好みなのですが、インパクトが弱いかな?(キャラクタに深みがないというか、ちょっとイラっとするかも…)
個人的にはもうちょっとお弁当ネタにつっこんで欲しかった(笑)。

<08/12/19>


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