黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『東京ピーターパン』小路幸也(角川書店)

2011-11-14 | 読了本(小説、エッセイ等)
伝説的存在の天才ギタリストでありながら、現在は家族を捨て、ホームレス生活をしている杉田辰吾(シンゴ)60歳。
彼のファンで、かつてドラムやってた過去を持つ交番勤務の警察官・吉川宏は、ささやかながらもそんなシンゴの手助けをしている。
印刷会社で働く社員・石井和正は、高校時代仲間とバンドを組みボーカルをしていたが、夢を追わず、堅実な道を歩んでいた。
メジャーを目指すも、組んでいたバンド<キネリック・ジャンクション>のボーカル・キネが失踪し、あえなく解散。事務所社長が経営するつけ麺屋でバイトしながら、今後について模索するベーシスト・小嶋隆志(コジー)。
友人からギターのうまい老人の噂を聞いた小嶋は、彼がシンゴだと知り、追いかけて公園へ。そこで思いがけない事態に遭遇することに……
さらに、土蔵に引きこもっている少年・聖矢や、聖矢の姉・茉莉もそこに関わることに……

それぞれ音楽に何等かの形で関わっている老若男女の人々が、ある事件がきっかけで一夜限りのバンドを組むお話。
奇跡的な出会いにより生まれた音楽、というのは、素敵なのですが、きっかけになる事件の扱いが微妙なので、ちょっとスッキリしないかなぁ;という気が。
もっと違うきっかけだったら、良かったような…;

<11/11/14>


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