黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『gift』古川日出男(集英社)

2007-07-02 | 読了本(小説、エッセイ等)
元ガールフレンドから聞いた妖精の足跡の捕獲法。“うしなわれた愛”の証として妖精の存在証明を捕獲することにしたぼくは……『ラブ1からラブ3』、
増えすぎた自身の体重にあきれ、餓死すべく放浪していたあたしは、理想の死に場所として、ある空き家にたどり着いた……『あたしはあたしの映像のなかにいる』、
奄美にやってきたおれは、おまえに手紙を書いている……『静かな歌』、
生後6ヵ月にして文字を読みだした天才少年・於菟弥。しかし若き天才故に彼に降りかかる悩みとは……『オトヤ君』、
あたしが屋上で出会った級友のシノダ。彼は貯水槽で熱帯魚を飼っていた……『夏が、空に、泳いで』、
臨海副都心を襲った天変地異。大観覧車に取り残された乗客たちは……『台場国、建つ』、
住んでいる高層アパートには、子供たちだけのもうひとつの世界が存在していた。今日、13歳になったわたしはそこから排除されそうになるが……『低い世界』、
モデルガンを準備し、コンビニ店員となる。綿密な計画を立て、待つのは……『ショッパーズあるいはホッパーズあるいはきみのレプリカ』、
妻と、カナリアという女の子2人の音楽ユニットとともに、野外レコーディングの場所を目指して歩く作家・フルカワ……『ちいさな光の場所』、
動物の扮装をする“アニマルメン”たちは夜の街を舞台とするゲームをおこなっていた。そこへ正体不明の鳥男が現れ……『鳥男の恐怖』、
叔父夫婦の元に生まれた子供は猫だった。そんな彼らは我が子を全身全霊で愛したが……『光の速度で祈っている』、
アルパカの毛の生産効率を上げる養殖方法<アルパカの方舟>についての文章を書いていた、作家・フルカワの元に……『アルパカ計画』、
雨滴のリズムに、反応するあたしのからだ。ふいに起き上がり、踊り出す……『雨』、
無人島に3つ持っていくとしたら、何を持っていきますか?……『アンケート』、
突如として女子高生たちの間に巻き起こった結婚および出産のブームは、世間に多子化における弊害を巻き起こし……『ベイビー・バスト、バイビー・ブーム 悪いシミュレーション』、
恋人を亡くした彼女は、犬と“ある存在”と共に地の果てを目指す……『天使編』、
車のトランクの中に消える人影をみた彼は、その車を見張り続け……『さよなら神さま』、
CDを聞くこともできない環境の中で、ライナーノーツを読み耽るぼく。妻は病室で亡くなる間際、“音楽が聞こえる”といい……『ぼくは音楽をききながら死ぬ』、
猫が人語を話す世界(夢)への飛び方は、(べ)マークの生春巻を食べる事。そこで出会った“大猫さま”は……『生春巻き占い』の19編収録の掌編集。

シニカルだったり、切なかったりとバラエティに富んだ内容で、いろいろ楽しめましたv
『ラブ1~』がキュートでかなりお気に入り♪猫好きなので、他の猫モノも好きですvv

<07/7/2>


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