黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『うたう警官』佐々木譲(角川春樹事務所)

2009-04-19 | 読了本(小説、エッセイ等)
札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。その一室は、警察が捜査にする為に隠れ家にしていた部屋で、遺体は、<ミス道警>にも選ばれた、北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。
容疑者として捜査線上に浮かんだのは、一昨年道警で不祥事を起こし問題となった郡司警部の部下であり、現在は彼女と同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。しかも、覚醒剤吸引と拳銃所持の容疑もあることから、発見次第射殺されてしまう可能性が高い。
しかし、北海道警上層部の強引なまでのやり方で、捜査からはずされた所轄署である大通署の刑事一課盗犯係警部補・佐伯宏一。彼は、かつて部署は違うながらも、ある過酷なおとり捜査で津久井と組んだことがあり、それ故に彼が潔白であることを信じていた。そんな彼の為に、同じ部署の小島百合、新人の新宮ら密かに集めたメンバーと共に、捜査を始める。
実は、津久井は翌日行なわれる道議会の百条委員会に証人として召喚されており、そこで彼が警察内部の不祥事を“うたう”(=密告する)ことを快く思わない者たちが、彼を消そうとしているのだった……

生命の危機にあるかつての仲間を救う為、秘密裏に同じ考えを抱く仲間を募り、真実を見つけ出そうとする佐伯刑事たちと警察上層部との攻防を描く警察小説。
ハラハラドキドキな展開で、楽しめました♪
……でもちょっと詰めが甘いです(笑)>佐伯さん

<09/4/19>


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