黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『訪問者』恩田陸(祥伝社)

2009-06-15 | 読了本(小説、エッセイ等)
山中にひっそりと佇む古い洋館。3年前の冬の朝、実業家・朝霞千沙子は、近くの湖で不審死を遂げていた。
千沙子に育てられた映画監督・峠昌彦の親友で、彼の顧問弁護士であった井上唯之は、雑誌記者を装い、カメラマンの長田とともに館を訪ねた。
そこにいたのは、千沙子の兄弟…長男・千蔵、次男・千次、三男・千衛、末妹・宮脇千恵子と、その夫・協一郎。そして家政婦・更科裕子と、彼らに関わりのある少女・羽澤愛華。
『象を撫でる』という新作に取り掛かる前に、不慮の死を遂げた昌彦から遺言状を預かっていた井上は、それを晩餐の席で発表……孤児として育った昌彦は、自分の実父は、彼らの中にいると考えており、その人物に自分の作品の著作権を譲り渡したいという。もし3日以内に申し出なければ、それらは井上の手に渡るという内容。
一同に疑惑が芽生える中、悲鳴が。冬雷の鳴る屋外で見知らぬ男の死体が発見される。折しもも数日前、館には“訪問者”に気を付けろという不気味な警告文が届いていたという。
長く不安な一夜が始まるが、その時、来客を告げるベルが鳴り……

恩田さんらしいテイストのミステリ。舞台とかで観たいかも。
各章タイトルが、名作絵本のタイトルなのも、良い感じです。

<09/6/15>


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