黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『誰もが僕に『探偵』をやらせたがる』白石かおる(角川書店)

2013-03-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
あの一件から半年。
職場である四菱商事で、夜遅くまで残業していた<僕>こと白石かおるは、午後十時近く、ビルとビルとの間にたまたま落ちた月光が照らした白骨死体を見つけてしまい、上司であり経営者一族の令嬢である秘書室長・冴草いつきに連絡をいれる。
ビルから飛び降りたらしいその死体が、死後四、五年が経過しているという話を聞いて驚くふたり。このビルができたのは二年前だからだ。さらに、持っていた持ち物から、その人物が同じ会社の門倉涼介だと聞き、驚く室長。
門倉は仕事に悩み失踪したと思われていたのだった……“僕の目の前の見知らぬあなたへ”、
たまたま道で出会った、顔見知りのコンビニの店員(女子大生)さんから、探偵をやらないかといわれた僕。当然のことながら断るが、なかなかあきらめてくれない彼女。
そんな彼女とともに、新宿駅が始発の京王線の準特急に乗った僕だったが、同じ車両で酔った中年男性が刺される事件に遭遇。おまけにその凶器であるナイフがいつのまにか握らされていて……“誰もが僕に探偵役をやらせたがる”、
友人である同僚の野田から、相談ごとを持ち込まれた僕。
東京と神奈川と山梨の県境あたりで自然水の採取をしているプロジェクトがあるという。水の量も質も申し分ないくらいだが、それ故に困っているという野田。
その地へ出向いた僕は、アナという小さな女の子とその母と知り合う。アナの父が、件の事業を手がける系列会社、四菱バイオケミカルで働いているというのだが……“僕を取り巻いて流れるさまざまなものごと”、
微妙な絡みで招待されたパーティに参加することになった僕たち。
そこで室長に連れ回され、あちこちで名刺交換。さらに一昨年まで警視庁公安部の警部に勤めていたという四菱警備保障の顧問・桜井氏に引き合わされた。そんな彼から、かつて関わった不思議な事件について話を聞く。それはホテルの一室に追い詰められた女スパイが持っていたはずの、記録メディア消失にまつわる出来事だった……“僕は人の話を聞くのが嫌いではない”の4編と、プロローグ、インタールード、エピローグを収録。

『僕と『彼女』の首なし死体』の続編。半年後からの話。
なんだかんだと『僕』に持ち込まれる事件について推理する展開ですが、僕にとってだいぶ迷惑この上ない感じが;

<13/3/31>


最新の画像もっと見る

コメントを投稿