黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『烏は主を選ばない』阿部智里(文藝春秋)

2013-09-19 | 読了本(小説、エッセイ等)
八咫烏が支配する世界。北の垂氷に暮らす地方豪族の次男で、優秀な兄弟に挟まれ、ひとりだけ母が違いぼんくらと評判の少年・雪哉は、ひょんなことから世継ぎである若宮の元で側仕えをすることになってしまった。ところがその若宮はこれまでやってきた貴族の子弟たちに次々無理難題を押し付け、雪哉が来た時には皆は出て行ってしまった後。結局若宮のめがねに適った雪哉だけがそのまま彼の元に留まることに。
しかし花街に通ったり、掟破りなことばかりをしでかし、振り回される雪哉は大迷惑。
そんな中、宮廷では若宮の優秀な兄宮・長束を代わりに金烏代の地位に、と願う者たちによってさまざまな思惑が渦巻いていて……

『烏に単は似合わない』の続編、というか表裏的なお話。前作は若宮のお后候補たちの攻防でしたが、今回はその若宮に仕えることになった少年の視点で描かれています。
前作同様、第一印象が覆されていく様がおもしろいですね(ある程度は予想できるのですが…)。

<13/9/18,19>


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