黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『別冊図書館戦争 Ⅱ』有川浩(アスキー・メディアワークス)

2008-09-02 | 読了本(小説、エッセイ等)
休み時間中、タイムマシンがあったらどうしたいかという話題で盛り上がる隊員たち。そんな中、郁が緒方副隊長にも訊ねると、大学の頃だと答える。その場は解散となったが、その当時のことをひとり回想する緒方。大学当時、竹内佳代子という同じゼミの学生と親しくなった彼は、彼女と恋人同士に。やがて、大学を卒業した彼は、公務員を勧める両親に従い、法務省に入省。メディア良化委員会へと配属された。人に嫌われることの多い職種だとは思いつつも、しかたなくその職についていた彼は、その事実を佳代子に打ち明けることができずにいた。そして2年後、デートの折に彼女から小説家デビューの話を打ち明けられるが、その掲載誌は検閲対象になっていて……一、「もしもタイムマシンがあったら」、
入隊した頃の堂上と同じ28歳になった郁は、現在の自分がその当時の彼らに追いついていないと感じ、堂上たちが新米だった頃の話を聞きたいとせがむ。そして堂上が語った小牧とのエピソード。
入隊当初から互いに意識しあう存在であった彼ら。10ヶ月目に、2人で検閲対象図書の配送を任されることになったのだが、その途中に事故に遭遇。思わず堂上が助けに飛び出していってしまったことが、失態につながり……二、「昔の話を聞かせて」、
郁が堂上と結婚してから、一人で部屋を使っていた柴崎。しかし外面の良さが災いし、同期だが階級が下の、水島久美子士長と同室になることに。しかし彼女は、真面目で融通がきかず付き合いづらいタイプ。何とか交流をはかろうと努力する彼女は、もうひとつ悩みを抱えていた。それは最近図書館に現れては、ことあるごとに柴崎に付きまとうストーカー・奥村玲司。手塚らの手助けもあり、何とか彼を撃退した彼女だったが、さらに悪質な嫌がらせを受けるようになり……三~五、「背中合わせの二人(1)~(3)」を収録。

シリーズ・スピンオフ第2弾。
副隊長と堂上・小牧の過去エピソードの短編2編と、柴崎・手塚たちの長編1編。
合間合間に垣間見られる堂上夫妻のいちゃいちゃぶりとかは楽しかったのですが、なかなかイタい話で(特に「背中~」が);
確かにラストの幸せシーンが入らなかったら、気分は沈みっぱなしかも…(苦笑)。

<08/9/2>


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