黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『金木犀二十四区』三木笙子(角川書店)

2012-09-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
かつて<花の都>と呼ばれ、今は<首都>とのみ呼ばれているそこには、二十三の区が存在している。
花の都と呼ばれた頃の名残か、数字区名の前にその区を代表する草木花の名前をつけて呼ぶのが習わしとなっていた。そして公にいうものはいないが、首都の端に誰もがそれと見做している二十四区が存在し、その地の樹齢千二百年の金木犀に由来し、<金木犀二十四区>と呼ばれていた。
時が緩やかに流れるようなその区域で、祖母・初と共に和花屋を営む青年・木下秋。植物に対して不思議な能力を発揮することもあり、<靡>と呼ばれることもある。
ある日、山伏だという青年・佐々木岳史が彼の元で居候することに。前日に近くに堕ちたらしい隕石を回収しに来たという彼……隕石をそのままにしておくと悪いことが起こるというのだ。
そんな中、初の友人である夕子の家の中が、“山のように”なるという事件が発生。隕石の影響による森林化の徴候だという、岳史とその仲間である首都大学高峰観測所の職員・堀田敦志は、その現象について調査を始め、それに協力することになった秋だったが……

舞台は一応日本(ちょっと違う歴史を辿ってるようですが)。天狗信仰がある街に隕石が堕ちて、街のあちこちで不思議な事件が発生するという事件の謎を追うファンタジックなミステリ?
設定がなかなか好みなので、続編とかあったら嬉しいかも♪

<12/9/23>


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