黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ブランディングズ城の夏の稲妻』P.G.ウッドハウス(国書刊行会)

2007-12-06 | 読了本(小説、エッセイ等)
田舎に佇むブランディング城の城主は、第9代エムズワース伯爵クラレンス…豚をこよなく愛する夢想家だ。
いつもはのどかな城内にちょっとした騒動が持ち上がっていた。波乱多き人生を歩んできた伯爵の弟、ギャラハッド(ギャリー)・スリープウッドが回想録(という名の暴露本)を執筆しはじめ、その存在によって、多くの友人を失うのではないかと伯爵の妹レディー・コンスタンスは気が気ではない。
そんな中、伯爵の甥ロナルド(ロニー)・フィッシュはリーガル劇場の人気コーラスガール、スー・ブラウンと、卿の私設秘書ヒューゴ・カーモディーは伯爵の姪ミリセント・スリープウッドとの恋愛が密かに進行中。
そんなロニーは、信託財産の分与を優位にする為、ひとつの策に打って出る。それはエムズワース卿が何よりも大切にしている愛豚エンプレス・オヴ・ブランディングズを誘拐、密かに隠し、頃合を見計らって、自分がそれを見つけたと高らかに宣言し、卿の心証を良くしようというものだった。
しかし卿は、事態の収拾をアルゴス探偵事務所のピルビームに依頼。ヒューゴは、探偵の元を訪れ、そのついでにスーとダンスに出かける。ところがヒューゴが席を離れたすきに、ピルビームがスーに接近。そこを運悪くロニーが見てしまい、2人の仲を誤解。さらに事態は悪化して、2組の恋人たちの仲がこじれてしまう。
なんとか事情を説明したいスーだったが、ロニーは電話では弁解を聞いてくれず、思い余った彼女は、彼の誤解を解く為シューンメーカー嬢の名を騙り、城へ乗り込むことに。
さらにギャリーの回想録をめぐる、さまざまな思惑も絡んできて……

登場人物たちのドタバタっぷりが楽しい作品でした♪

<07/12/5,6>


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