黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ひなのころ』粕谷知世(中央公論新社)

2006-08-19 | 読了本(小説、エッセイ等)
父母は病弱な弟・昌樹にかかりきりで、祖母も厳しい。ひとり寂しい思いをしていた4歳の風美。ある夜、居間の雛段の前に座る三つ編みの少女と、家を出ていこうとしている雛人形たちの話を聞き……『雛の夜……風美四歳の春』、
転校生・藤崎さんと仲良くなった11歳の風美は、一緒に祭りに行く約束をする。しかし途中で、その約束を知らない幼馴染の優子に出会ってしまい、しかたなく3人で出かけることに……『祭りの夜……風美十一歳の夏』、
機嫌の悪い父に叱られ、家出を思い立つ15歳の風美。しかし、何ひとつ自分のものではないことを自覚し……『月の夜……風美十五歳の秋』、
大学受験を考え始める17歳の風美。祖母は最近ぼけ始め、風美を昔若くして亡くなった風美の伯母・稲子の名前で呼ぶように……。大晦日、その祖母が突然姿を消してしまい……『年越しの夜……風美十七歳の冬』4編収録の連作短編集。

風美の成長を、それぞれの年、それぞれの季節で描いています。
気持ちがわかるだけに、少々痛い部分もあったり(笑)。
最後の17歳でのお話のまとめ方が良いですね♪

<06/8/19>


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