黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『閻魔亭事件草紙 迷い花』藤井邦夫(幻冬舎)

2009-07-04 | 読了本(小説、エッセイ等)
伯父である北町奉行所与力・大久保忠左衛門から、思いがけずもらった料理切手をつかい、従妹の結衣とともに高級料理屋『八百善』にやってきた、戯作者で大久保家の居候の夏目倫太郎。
ところがそこで悲鳴が聞こえ、駆けつけると、そこには中年武士の斬殺死体が…旗本・磯貝仙十郎らしい。霰小紋の着物を着た女と一緒だったというが、その女の姿はすでにない。しかも、殺されたのが旗本だったことから、その死は家名存続の為、病死として処理されて……第一話 霰小紋の女、
結衣が友人のおゆきから面白い話を聞いてきたという。
5年前に病で死んだ芝口の小間物屋・双葉屋の内儀・お杏の姿を浅草寺でみたというのだ。調べ始めた倫太郎は、やがて、彼女の死に目に立ち会ったのは、夫の清兵衛と婆やだけらしいと知る……第二話 切支丹の女、
地本問屋『鶴喜』で、納戸の片づけを手伝っていた倫太郎は、未完の草双紙の原稿を発見する。女衒に売られてきた娘が男を踏み台にのしあがっていく話で、興味を惹かれた倫太郎だったが、その草双紙の作者である浪人・岡野は一昨年水死していた。そこに書かれている事柄は現実を元にしているのではないかと、そして女は実在するのではないかと感じた倫太郎は……第三話 草双紙の女、
忠左衛門から、最近ある娘に後をつけられていると相談された倫太郎。その娘は、忠左衛門が20年ほど前、関係を持ったことのある、料亭の仲居・おまさとの間にできた子供ではないかというのだ。娘の素性を調べて欲しいという彼の依頼を受け、その娘・おすずに近づいた倫太郎は……第四話 密告する女 を収録。

シリーズ第2弾。
すべてを黄表紙のネタにしてしまうのではなく、ちゃんと見極めているところが良かったです>切支丹~

<09/7/4>


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