黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『神話の島』久綱さざれ(東京創元社)

2007-10-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
高校生・布津美涼の両親は、彼が幼い頃新興宗教・秋津教に入信し、その教祖等と共に離島・御乃呂島へと移住していた。その為、彼らの手から離され伯父・藤脇の元で育った涼。
そんな彼の元に、御乃呂島が行政上所属しているI市の福祉担当職員である矢田から連絡があり、両親の死後に妹・真名の存在を知る。
伯父たちには内緒で、矢田に付き添いを頼み、御乃呂島へと渡った涼だったが、乗ってきた船の船長は不審な死を遂げ、電話も使えず、助けも呼べない事態に。
そんな中、矢田が病に倒れ、それは症状から島で“毒熱”と呼ばれるマラリアらしいと判明するが、島の住人である老人たちは、かつて島の娘・ナミと彼女を連れて帰ろうとした軍人との過去の出来事もあり、排他的、で頑ななまでに自分たちの考えに固執していて話を聞こうともしない。
趣味の奇談収集の為に、同じ船に乗り島を訪れていた大学院生・笹礼懐らと共に事態の収拾に当たる涼だったが……

若干ご都合主義的な場所もなくはないのですが(笑)、ハラハラドキドキで、分量の割にはあっという間に読み終えてしまった感じでした。

<07/10/08>


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