黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『知らぬが半兵衛手控帖 半化粧』藤井邦夫(双葉社)

2009-09-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
鎌倉河岸で大工の留吉が殺された。背中を袈裟懸の一太刀で斬られており、金も盗られていないことから手練れによる辻斬りとされた。その探索を命じられた北町奉行所臨時廻り同心・白縫半兵衛。
その後、辻斬りを追ったところ、駿河台小川町に逃げ込んだことから、そこに住む旗本が関わっているのではないかとにらむ半兵衛たち。
そんな中、神楽坂で飯屋『花や』を夫・蓑吉と営むおみなは、覆面姿の辻斬りに行き会うが……“第一話 半化粧”、
日本橋北内神田のお玉ヶ池の近くで、行商人に狼藉をはたらく侍に出会った半兵衛。その侍は、島田清十郎という御家人で、何だかんだと因縁をつけて乱暴をした挙句、金を巻き上げる界隈の嫌われ者で、“外道の清十郎”と呼ばれているという。
その後、岡っ引の半次が、入水しようとしているところを助けた、酒問屋『三河屋』の一人娘・おかよもまた、その被害に遭ったのだという……“第二話 閻魔堂”、
牛天神近くで、子供が武士に浚われそうになっているのを助けた、北町奉行所養生所廻り同心・神代新吾。その子供は、指物師の太吉とおすみの息子・直吉。そこで話しているうちに新吾は、太吉が自分が幼い頃、よく助けて貰った幼なじみだと思い出す。
そんな中、再び浚われてしまった直吉。おすみは、何故か旗本三千五百石の大沢修理の屋敷の前で佇んでいるところを目撃される……“第三話 御落胤”、
先の事件で脚を怪我して療養中の半次を、養生所に見舞った半兵衛。
そこへ、半次の養生所仲間の文七が退院する事になったと、女房のおさよが挨拶にやってきた。
ところがその5日後、文七が殺された。おさよは自分が殺したというが…“第四話 風車”の4話収録。

シリーズ第3作。
相変わらずの人情裁き。
第二話の“閻魔様の祟り”に爆笑…。

<09/9/20>


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