黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『彩乃ちゃんのお告げ』橋本紡(講談社)

2008-01-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
夏が始まる頃。突然やってきた元同級生・淳司から、小学5年生の彩乃を預ることになった智佳子。彼女はとある新興宗教の教祖の孫娘で、次期教主の最有力候補だというのだが、見た目はごく普通の礼儀正しい少女。そんな中、付き合って3年になる恋人・英輔との食事の席に彩乃を連れて行った智佳子だったが、その際持って行かなかったはずの化粧品がタイミングよくかばんの中に入っていて……『第一話 夜散歩』、
高校3年生の辻村徹平は、夏休みの自主学習にNPO法人がやっている里山再生の一環としての石階段の掘り出し作業のボランティアをすることに。そんな彼の元におにぎりを届けてくれるのは、山の近くに住んでいる石井家に預けられている彩乃。ある日、ほのかに思いを寄せるクラスメイトの少女・澤口が、友人・伊藤と仲良さげにコンビニで話しているのを見てショックを受ける徹平だったが……『第二話 石階段』、
去年の春、東京から一家でこの町い引っ越して来た小学5年生の佳奈は、いまひとつクラスメイトたちに馴染めていない。夏も終わりに近づいたある日、父の恩人の孫だという彩乃を預かることになり、佳奈の部屋で共に寝起きすることに。地味な格好の彼女だったが、そのかばんの中にクラスメイトの少女たちが憧れるシャネルのマニキュアが入っているのを見た佳奈は……『第三話 夏花火』の3話収録の連作短編集。。

彩乃ちゃんが、その能力で人々にちょっとした幸せをもたらす、ひと夏のお話。
ほのぼのしたテイストなのですが、彩乃ちゃん自身の境遇はちょっと切ないものがありますね;

<08/1/29>


最新の画像もっと見る

コメントを投稿