黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『消失グラデーション』長沢樹(角川書店)

2011-10-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
私立藤野学院高校に通う、男子バスケ部に所属する2年生・椎名康は、学校内で次々と違う少女たちと浮名を流している。そんな康が密かに思いながらも、手を出せずにいるのが、女子バスケ部のエースである、網川緑。
雑誌モデルもしているスター選手の緑だったが、スタンドプレーが多かった。昨年まで彼女をうまく補佐していた3年の前主将・伊達絢子らが引退して以来、チーム内に不協和音が漂っていた。
去年の秋、学校内に出没していた連続窃盗犯、通称・ヒカル君が再び動き出しそうだと察知、そのしっぽを掴もうと躍起になっている、放送部の樋口真由と、ひょんなことから、女子トイレでリストカットした緑をを助けることになった康。
その翌日、校舎の屋上にいた康は、辞めようとしていた部に、とどまるようにと説得する先輩たちの存在に動揺し、再びリストカットしようとしている緑に遭遇。
無理に止めるのも危険と判断した康は、ひとまずその後に備えて消毒薬を取りに放送室へ。ところが戻ってみると屋上にはその姿はなく、下をのぞき込むと血を流し横たわる緑の体が見えた。だが駆け寄ったところで、康自身が何者かに襲われ、意識を失っている間に、緑の姿は消えていた。
真由と共に、事件の真相を追う康だったが……

第31回横溝正史ミステリー大賞受賞作。
少女消失の謎を追う、学園青春ミステリ。
だいぶ御都合的ではあるのですが、次々に事態がひっくり返る展開は楽しく読めました。
……それにしても、随分イレギュラーな人たちがいる学校だ(いろんな意味で/笑)。

<11/10/23,24>


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