黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『チマチマ記』長野まゆみ(講談社)

2012-07-10 | 読了本(小説、エッセイ等)
元の飼い主であったマドモアゼル・ロコと、ニューイヤーシーズンの空港ではぐれてしまい、放浪していた兄弟猫。
松寿司の隠居であるおじいちゃんに拾われ、翻訳家の小巻おかあさんの宝来家で暮らすことになり、チマキとノリマキと名付けられる。
宝来家には、小巻おかあさんの息子で、いつも美味しい料理を作ってくれるカガミ(鏡)さんと、小巻おかあさんの亡き夫であるドードー(圭)さんの孫であるだんご姫(曜)が一緒に暮らしており、ドードーさんの前妻・マダム日奈子は、宝来家の母家と棟つづきのアトリエに毎日通っていて、関係は良好。
だんご姫の父であるマダムの息子・樹は単身赴任で家におらず、彼と事実婚の母・桜川カホルも未だ姿をみていない。
そんな中、カホルの弟・桜川くん(トホル)がマダムのアトリエの二階に越してきた。桜川くんはカガミの中学・高校時代の先輩で、その悪魔的な言動にカガミさんは翻弄されている。
小巻おかあさんは本業の傍ら、雑貨屋のテコナさんがつくるフリーペーパーに“コマコマ記”という人気コラムを連載。その真似をしたチマキは“チマチマ記”と題して、宝来家での日々の出来事を綴ることに……

迷い猫・チマキの視点で、複雑な家族構成だけれどみんな仲良しな宝来家の日常を描いたお話(ほんのりBL風味)。
早春から晩冬まで。
猫もヒトも幽霊も同列に描かれているので、いちいち何モノだったか悩みますが(ヒトだと思ってたら猫だったり/笑)、にゃんこたちが可愛くてほのぼの。
そしてカガミさんが作る食べ物がめちゃめちゃ美味しそう(しかもカロリーや塩分にも気をつかってくれて、身体によさそう)!
ちゃんと、猫たちがうっかり食べてしまわないように、人間の食事にもネギ類を使わないようにする徹底ぶりが素敵です……てゆーか、嫁に欲しい(笑)。

<12/7/9,10>


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