黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『黎明の書 巻之弐 荒れ野を越えて』篠田真由美(徳間書店)

2013-04-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
《貴種》と呼ばれる吸血鬼たちが支配する世界。
教会の養い子であったラウルは、領主シェミハザ伯爵の嗣子イオアンの侍者となる。しかし伯爵の弟の裏切りと隣接する領主の急襲の中、落城。証となる副印を持ち出し逃げのびたふたりは、伯爵家を相続するために必要な、上王ラドゥ十三世への認可を求めるべく、都へ向けて旅をすることに。
その途中、追手の気配を察知したイオアンは、かつてシェミハザ伯の出城であった廃城に籠るが、想像以上の相手に危うい立場に立たされる。そこに助けに入ったのは、凶運のハイドリヒと呼ばれる、かつて教会に属しながらも今はある事情により《貴種》の手助けをする男と、アルビオンの《貴種》であるアイーシャとその従者シジマに助けられる。
その後、アイーシャたちとは別れ、ハイドリヒと旅することになったふたり。その途中でラウルは大怪我を負い、ハイドリヒの友人であるアアダムの元に身を寄せることになったのだが……本編の他、
アルビオン王国の商都ディスにやってきたアイーシャとシジマ。
アイーシャは、新任の大使に加わる随員のひとりとして選ばれたのだが、いくら待っても新任大使一行がやってこない。大陸の《貴種》に会うべく、上王ラドゥ十三世の住まう都へと出発したいと再三、白亜府への問い合わせてを希望するる、代官たちにはにのらりくらりと躱され、長期滞在を余儀なくされていた。
その地で知り合った、ミミズクという男から、わらべ唄に歌われているという、北の果ての不死の隠者が持つという紅い本について話を聞いたアイーシャだったが……“外伝 紅き魔書の守り手”を収録。

早くも二巻…というか三巻までは連続刊行。
城を出て都へ向かう途中で、(前巻の外伝にも登場した)アイーシャ&シジマが登場。新キャラ・ハイドリヒが加わって、水戸黄門的(←連れが増殖するの意)になるのかと思いきや、アイーシャたちとは早々に別の道に。
やはり子供達だけでは心配なので、ハイドリヒが一緒にいてくれるのが頼もしいですね~。
さて、次巻こそは都に行けるのか…?

<13/4/7,8>


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