なんだかんだ言って、Gmailは非常に使い易いメールサービスです。無料ですし、容量は多いし、Webアプリでも使い易く、一般的なメールクライアントでも問題なく扱えます。要するに、制限が少なくてメジャーなんです。
ただ、一般的な無料メールの例に漏れず・・・というよりも、Gmailこそがすでにスタンダードとも言えますけど、広告が表示されることがあります。その広告の表示方法は、メールの内容から最適なものを表示するというもの。例えば、その内容がソニーの「サイクルエナジー」とパナソニックの「EVOLTA」に関する激論だとしたら、サンヨーの「eneloop」の広告が表示されるかも知れないと言うことですね。・・・これは、悪い例。
さて、このようなメールの内容から表示する広告を一歩進めた、よりユーザーを深く理解する広告システムが登場するとか。
Gmailがユーザの受信トレイから学習する広告システムを立ち上げ TechCrunch
Gmailが新しい、相当強力なものになると思われる、広告システムの準備を進めている。ユーザのメールの習慣からそのユーザの関心を読み取り、その関心に即した広告を表示するのだ。
-中略-
たとえば友だちと料理についてメールで会話することの多い人は(それらの着信メールをちゃんと読んでいれば)、料理教室や料理道具(それらを売ってるお店)などの広告を見ることになるだろう。
要するに、自分があまりメールを送信していないとしても、テック系のメルマガなど、ある程度偏った広告メールを受信していたならば、さらにそれっぽい広告が表示されると言うこと・・・?
メール一つ一つの断片的な情報ならまだしも、メールボックス全体から傾向と対策を学習されるというのはあんまりいい気はしませんね。それによって、本当に必要としている広告が表示されたとしても、なんというか、眉をひそめる・・・いや、眉間にしわが寄ってしまうような気がします。
「機械が読むだけで人の目には触れない」とは言え、逆に言えば「Googleの機械が全てのメールに目を通しています」と言っているのと同じ事。その気になれば様々なことに使われてしまいそうですから、本気でイヤだと思う人は早めに設定を切っておいた方が良さそうです。