Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Webビデオの変革・・・やっぱりH.264がスタンダードか?

2011-03-03 20:59:08 | Technology

  世の中ではiPad 2が発表され、タブレットの世界では凄まじい早さで世代交代が進んでいますが・・・こっちの世界でも、事態は思った以上に早く進行しているようです。

 Webでのビデオコーデックシェアの63%がHTML5対応になったそうです。もうちょっとFlashビデオが持ちこたえると思ったんですけどね。

Webビデオの63%がHTML5対応になった TechCrunch

HTML5に準拠したビデオを採用するビデオWebサイトやビデオプレーヤーが急速に多数派になりつつある。今日(米国時間3/1)、ビデオ検索エンジンMeFeediaがリリースした調査結果では、同エンジンのインデクスにある3000万のビデオの63%がHTML5に対応している。

 やはりYouTubeが採用したのが大きかったんでしょうかねえ・・・大手はこぞってHTML5対応に鞍替えし、それに中小のサイトも追従するという動きが加速しているようです。また、IEやSafariといったディフォルトブラウザがいち早く対応したことも採用障壁を押し下げた要因の一つでしょうね。

 ところで、このHTML5対応コーデックのほとんどは、Googleの推すWebMではなく、言わずと知れたH.264です。Googleが要らない横やりを入れてきたことで、今後しばらくはFlashの天下が続くのか?と思っていましたが、思った以上に移行(と棲み分け)はスムーズに進んでいるようですね。このままH.264が天下を取ったなら、一社が全てを握ってしまうようなフォーマットでもないですし、ユーザーとしては楽で良いんですけどね。

 逆に、今後WebMはどうなってしまうのでしょうか?Chrome OSやAndroidではWebMしか使えないという、Apple式の囲い込みをするとか。Google傘下のYouTubeのビデオを全部WebMでエンコードし直して、他のビデオを排除するとか・・・出来そうですけど、やったらネガティブキャンペーン以外の何物でも無いですよねえ。

 さて、Googleはどう動くのでしょうか?そして、その他H.264関連企業はどうしていきたいのでしょうか?