Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

「環境について」考えるために

2004-11-28 22:42:38 | Weblog
 前にも書いたとは思いますが、私はボーイスカウトの指導者をやっています。
 指導者と言うからには、子供を指導して行かなくてはなりません。で、ボーイスカウトの場合、指導のためにはプログラムがつきもの。今日はそのプログラムを「環境」をテーマにして組むためのセミナーに行ってきました。

 「環境」と一口に言っても、身近にある物から地球規模のものまでそのスケールは千差万別。しかもその一つ一つが複雑に絡み合っているのですから一口に説明と言っても中々難しい物です。
 例えば、環境のため「ゴミを分別しよう」「リサイクルしよう」「資源の無駄遣いをやめよう」とみんな口をそろえますが、子供に「なぜそれが環境の為になるの?」と問われたときに、答えることが果たしてできるのか。また説明できたとして、子供にきちんと理解してもらうにはどうしたらいいのか。それのヒントとなるべき事を講義してもらいました。

 講義と言っても座って話を聞くだけのつまらない物ではありません。ボーイスカウトの信条は野外活動ですので、野外で行う簡単なゲームや、キャンプに絡めた討論など気軽な物でした。
 気軽と言っても内容は真剣です。
 ボーイスカウトは、下は小学校低学年から上は大学生までと非常に幅広い年齢層をカヴァーしなくてはなりません。ですから、子供が気軽に行えるゲームを通じて、いかにわかりやすく環境というテーマを伝えるか、という非常に難しい条件をある程度の線でクリアしているサンプルを教えてもらえるのですから、真剣になるのも当然というものでしょう。

 子供がやっておもしろいものですから、ある程度知恵のついてきた大人がやっても当然おもしろいものです。そして、子供がやってある程度理解ができるのですから、すでに下地がある大人がやれば、より理解が深まるというもの。
 環境というとっかかりにくい問題に対して、子供にはいい足がかりになると思うし、大人にとってもまた、いいきっかけになると思います。

 今日の抗議の中で印象に残ったものは、
「環境は先祖からの授かり物ではなく、子孫からの預かり物だ」
というインディアンの言葉の紹介でした。
 今までどおり、ゆがんだ利便性に走り、環境を破壊し資源を食いつぶすという、「子孫からの借金を踏み倒す」のか、それとも「利子を付けて返す」のか。
 私にもできる選択がきっとあるはずです。

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