Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Windows7”も”使えるi Mode端末が登場

2011-05-16 23:59:59 | Digital Devices
 もともとスマートフォンは、PCの柔軟性や汎用性を備えた携帯電話です。ならばPCを小さくして持ち運べば・・・という方法論も当然考えられますが、スマートフォンのOSはPCをのデスクトップOSとは似て非なるもの。やはりモバイル向けのプラットフォームに合わせた機能性、操作性を併せ持ったスマートフォンならではのOSが求められる・・・と、iOSやAndroidが現在証明中ですが、大方「それは正しい」と思われます。

 中には「デスクトップOS+通話ソフト」というキワモノも存在しましたが、「Windowsが落ちると通話待ち受けも落ちる」「バッテリーの持ちが激しく悪い」という、電話としては致命的な弱点を抱えてたりしました。

 そういう過去を知っているだけに、「もうそういうキワモノは出ないだろう。Androidがあるし」などとすっかり油断していたのですが・・・いやいや、そんなことはなかったようです。

Windows 7とiモードの1台2役を実現したLOOX「F-07C」 ケータイWatch
 F-07Cは、Windowsパソコンとiモード携帯電話が合体したような端末で、それぞれにCPUやストレージがあり、それぞれがほぼ独立して動作しつつ、ディスプレイやキーボードを共有することで、1個の端末としてまとめられている。Windows 7とiモード携帯電話は、側面のキーで画面表示が切り替わり、使い分けることができる。

 画面にWindowsが表示されているときも、iモード端末は独立して動いており、着信やメール受信はバックグラウンドで行われる。逆にiモード端末として利用しているときは、必ずしもWindowsが起動しているわけではなく、Windowsからiモード端末に切り替えた後、しばらくするとWindowsはスリープ状態となる。

 「Windows単体だと電池の持ちも悪いし、待ち受けの問題もあるから、OSを二つ搭載しよう。それぞれ独立して動かしたいから、中にCPUとかストレージとか、両方共ぶち込もう」まさにキワモノ中のキワモノ。驚異のニコイチケータイです。

 ただ、二つのプラットフォームが混在することにより、通話やメールがWindowsの動作に関係なく利用出来ることは某キワモノにはなかったメリットです。携帯電話としての部分とWindows端末の部分をすっぱり分けたことで、得られた利便性は意外と大きいのかもしれません。

 付属のUSBやHDMI端子により、いざという時に据え置き機としてもネットブックとしても使えそうなF-07C。スペック的にはかなりの妥協を強いられるようですけれど、Windows 7が動くというのは、それだけでも結構なセールスポイントになりそうではあります。なんというか、遅れてやってきたUMPCというか、異物的というか遺物的な匂いもしますけれど、尖ったコンセプトはとっても素敵です。

 2時間というバッテリーの持ちはいかんともしがたいですが、携帯一つで文字通り「何でもやりたい」という夢をうっかり叶えられそうな夢の端末・・・になれますかねえ。


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