Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

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冥王星、惑星の座から転落?

2006-08-23 19:17:52 | Weblog
 8月17日に発表されてから大きな反響を呼んでいる「惑星の定義」について、24日の決議の直前になって、新たな修正案が出されました。

 前回の案では小惑星セレスと冥王星の衛星とされているカロン、冥王星と同じエッジワース・カイパーベルト天体で、冥王星よりも大きい2003 UB313の3つを惑星に”昇格”させ、惑星の数は暫定12個、今後の発見次第ではさらに増えると言った形になっていました。

 ところが今回の修正案では、12個どころか、冥王星すら”降格”するらしいのです。

太陽系惑星「8個案」で調整…国際天文学連合総会 Yomiuri Online

 太陽系の惑星を9個から12個に増やすとする惑星の定義案を示していた国際天文学連合(本部・パリ)は23日、冥王(めいおう)星を惑星の地位から格下げし、8個にする修正案で最終調整に入った。

 前定義では今後も惑星の数が増え続けること、そして冥王星が惑星とされてきたことに対して批判が相次ぎ、修正を余儀なくされたということらしいです。また、冥王星族(Plutons)を定義することについても意義が集中したようです。
 修正前の案はアメリカ主導で作られており、惑星発見国の名誉を得るために、何とかして通したかったという話も聞こえてきており、それへの反発もあるのではと考えられますが、果たして。

 ところで、この惑星論争のはじまりとなった、2003 UB313を発見したブラウン教授は、「別に第十惑星にならなくてもいい」と言っているようです。

2003 UB313発見者、惑星の新定義に異議「第十惑星にならなくてもいい」 アストロアーツ

Micheal Brown教授は、今や「第十惑星」ともてはやされる天体「2003 UB313」の発見者だ。彼の発見が契機となり、国際天文学連合(IAU)の総会で「惑星の新定義」がまさに議論されている最中だが、Brown教授の反応は意外なものだ。原案に真っ向から反対し、「惑星は(冥王星を除く)8個でもいい」とさえ言い切っている。

 やはり惑星の数が増えすぎることを懸念しているようで、前回の案には否定的な立場を取っていました。

 私は、と言いますと、新定義には概ね賛成です。元々冥王星は、他の惑星の回る黄道面から傾いた軌道を取っていましたし、軌道自体が楕円です。何よりも月より小さいと、他の惑星に比べて非常に特異な存在でした。
 歴史上の経緯だけで惑星と呼ばれるなら、いっそのこと小惑星に降格されたほうが、後々の為だし、惑星という定義により統一性が高まるからです。
 太陽系以外の惑星について論じられ始めている時に、明確で例外を認めない定義は重要になってくると思いますよ。

 さて、このまま新定義が通るなら、日本時間の明後日には冥王星は惑星の座から陥落している事でしょう。となると、前回も書いた「水金地火木土天海冥」は、水金地火木土天海・・・うう、なんか物足りないような。

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2 コメント

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すいきんちかもくどてんかい (たる)
2006-08-25 09:35:04
というわけで惑星から外れてしまったようです



どてんめいかい、の時で既に思ってたんだけど

本格的に宇宙大帝ゴッドシグマのED曲が変なことに(´・ω・)
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子供が足踏み (kermount)
2006-08-25 19:52:03
なんか頭に残っているんだよね、あの歌。

なるほど、ゴッドシグマか・・・



決定についての詳しいことは本編で。
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