Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

auの攻勢 「一台持ちに耐えるスマートフォン」IS03

2010-10-04 22:30:25 | Digital Devices

 私はiPhoneユーザーだけど、いわゆるフツーの携帯のユーザーでもあります。別にiPhoneが機能不足というわけではなく、単にauの定額通話がすっごく便利だったからですが。基本料金+350円で家族+αと話し放題ですから、簡単な用事でもすぐに電話がかかってくると言う・・・家庭内内線だなあ。

 しかしながら、iPhoneを初めとするスマートフォンに無くて、元々の携帯電話にはあるものというのは、その使用感を含めて結構魅力的ではあります。それ故にスマートフォンとの二台持ちが大して珍しくないんですよね。
 ただ、二台持ちは維持費も、管理する手間も、持ち歩くときのかさばりも当然やっかいになってきます。今までは「財布と鍵とケータイ」でよかったのが、「+スマフォ」・・・普段カバンを持ち歩かない人はポケットの空きが無くて困りますよね。

 では、この状況をどう改善するか?auが出した答えは「一台に戻す」こと。従来型の携帯電話にスマートフォンの機能を付けるのは難しいので、Android端末に従来型端末の機能を付け加えること。3大キャリアの中で最後初であるauが出した答えはIS01、IS02でも現れていましたが、今回発表されたIS03はまさに戦略機と呼ぶのにふさわしいものでした。

「Android au」で「反転攻勢」へ IS03で「auの本気度見せる」 ITmedia

スマートフォン購入を見送ってきたユーザーに“1台持ち”を決断させる目玉機能としておサイフケータイ機能を装備。電子マネーはまず「WAON」が対応し、「モバイルSuica」が2011年度上期中、「nanaco」が11年中、「Edy」が11年1月に対応する予定だ。

 また同じシャープ製のAndroid端末「IS01」と同様、ワンセグチューナーや赤外線通信ポートやezweb.ne.jpアドレスによるメール送受信、デコメ、Cメールにも対応。緊急地震速報や「LISMO!」や「au one ナビウォーク」など、auのフィーチャーフォンでおなじみのサービスに加え、提携した中国Rekoo Mediaによるソーシャルサービス「サンシャイン王国」などにも対応。田中専務は「ケータイの才能を引き継ぐ革新的なスマートフォン。やっと1台持ちのスマートフォンができた」と胸を張る。

 携帯電話で出来ることを取りこぼさない・・・つまり、従来からのユーザーを取りこぼさない為に機能をほとんど引き継いだ、全部入りのスマートフォンというわけです。それでもモバゲーなどの携帯専用コンテンツはさすがに無理みたいですが・・・

 それにしても、改めて書き出されてみると、確かに必要な機能が携帯電話には埋もれているものです。赤外線通信はiPhoneになくて本当に不便だと思った機能。また、ワンセグや緊急地震速報に標準で対応しているのは地味に大きいです・・・Cメールはそろそろ要らないかも知れないけど・・・

 このような発表記事を見るにつれ、IS03は純粋なスマートフォンと言うよりも、「進化した従来型携帯電話」という印象が私の中で強まってきました。これまでの慣習から新規性のない操作性に縛られてきた携帯電話のUIが、スマートフォン・Androidの力を借りて・・・いや、きっかけ、言い訳にして、従来からの声を無視したUIに刷新したと言えるのではないでしょうか。

 個人的には、「良いぞ、もっとやれ」という思いです。そろそろ、携帯電話は次の姿に生まれ変わって欲しい。日本のケータイは、たぶんUIに束縛されすぎてたんですよ。



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