Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

年金焦げ付き。対岸の火事、しかし・・・

2005-10-13 20:45:55 | Weblog
 国民年金、皆さんも払ってますよね。これが結構高いんですが・・・もしも、その年金が帰ってこなかったとしたら。私にとってはまだまだ先の話とはいえ、とんでもなく悪い冗談です。

 しかし、その悪い冗談を実践してしまった組合があるようです。

 <酒販組合>年金運用資金焦げ付き 意思決定ずさん (毎日新聞)

 酒販業者で作る「全国小売酒販組合中央会」(東京都目黒区、藤田利久会長)の年金共済事業「酒販年金」の運用資金が焦げ付いた問題で、加入者が支払った掛け金のうち140億円が返還されないことになり、生計に打撃を受けた加入者が怒りの声を上げている。

 ある日突然、

「年金資金が回収できず、支払い不能になりました」。

なんて言われたら、そりゃ私も怒る。間違いなく怒る。年金なんて貯金みたいなものだから、リスクなんてないはず・・・というのが一般的な認識だと思います。それでこの失態なのだから、まさに寝耳に水、晴天の霹靂というやつでしょう。
 さらに、それが「資産運用の失敗」が原因というのだから、責任を追及したいのもわかります。貴様、俺の金何勝手に使ってやがる!といったところでしょうか。

 株式投資に失敗してとんでもない損害を出すなんてのは、リスクがある以上当然想定していなければならないこと。
「組織の信用が失墜する」
と、資金運営を続けたなんてのは、まさにギャンブルで負けている時に考えるような事ですよね。しかし、それが他人の金だったところが不幸なところでした。いや、他人の金だったからこそ、そうなってしまったというのが正しいのかもしれませんが。

 今回の事は対岸の火事だから・・・などと安心していてはいけません。
 我らが社会保険庁でも、年金資金の資産運用はやっておりまして、今までにも相当額をドブに捨てております。高齢化社会化は進む一方で、入りと出のバランスは崩れる一方・・・もしかしたら今回の事件は、未来の自分が直面する現実かもしれないわけで。

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