Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

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とうとう出た!裸眼3Dテレビが東芝から

2010-08-24 21:10:04 | Technology

 やっぱりアバターの衝撃って大きかったんでしょうか。相変わらず映画館では3D映画がたくさん流れていますし、予告編でも3Dに力を入れている大作や人気シリーズの続編が多い模様です。

 また、ワールドカップでの買い換え需要が終わった今、テレビ各社の新たな目玉としての「3D対応」が大きくクローズアップされています。録画テレビはすでに珍しい機能ではなくなってしまったようですから、需要喚起の柱として、また2011年アナログ停波による買い換え需要への布石として、各社・・・具体的にはソニーとパナソニックがしのぎを削っています。

 しかしながら、それらの3D映像は例外なくメガネを必要とします。液晶シャッター方式にせよ偏光フィルタ方式にせよ、メガネをかけて適切な距離で画面に正対しなければ、うまく立体には見えません。それに、3D視聴用ガイドラインなる3Dテレビ用の視聴ガイドが発表されるなど、とてもじゃないけれど「気軽に3D」とは言えない状況です。
 このような状況は消費マインドを刺激できるはずもなく、現在3Dテレビの”販売シェア”は多くて3%程度だとか。・・・なるほど、普及率は誤差の範囲って事ですね。

 しかし、その状況も一変する可能性が出てきました。問題が山積する中、東芝から裸眼で視聴可能な3Dテレビが発表されたのです。

メガネ不要!裸眼で見られる3Dテレビ発売へ YOMIURI ONLINE

これまでの3Dテレビは、左目用と右目用の二つの映像を高速で連続して表示することで、見る人の脳内で立体的な映像を再現させていた。専用のメガネを使って、右目用の映像が映る時は左目が見えず、左目用が映る時は右目が見えなくなり、物の奥行きを感じる仕組みだ。

 東芝が開発した「インテグラルイメージング方式(光線再生方式)」は、角度が異なる多数の光を出すことで、専用のメガネがなくても、脳内で立体的な映像を再現することができるようにした。見る人が位置を変えても立体的な映像を楽しめ、画像も自然で目が疲れにくいという。

 裸眼で3Dに見えて、かつ、位置的な自由度も高い・・・正に革命的です。ながら見が出来ない、メガネが重いなど、これまでの3Dテレビが抱えていた様々な問題を一気に解決できる、実に魅力的な製品です。HD-DVDが負けたとき、これからの東芝はどうなっていくのか正直不安でしたが、最近の東芝はなんだか輝いているように見えますね!

 これで3Dテレビの普及にも弾みが付くか?と思ったのですが・・・ちょっとした落とし穴がありました。

 発売するのは、画面サイズ21型を中心に3タイプ。年末商戦に向け、準備を進めており、価格は数十万円になるとみられる。

 ・・・小さくて高いよ!
 
21インチだと現在の普及価格帯が4万円~7万円なのに数十万円!?うーん、間違いなく同社のCELL REGZAを買った方が満足度は高いような気がするのは、私の深層心理が3Dを求めていないせいなんでしょうか?

 家庭用の3Dコンテンツも正直さっぱりという深刻な問題もありますし、やはり後5年は普及に時間がかかりそうですね・・・



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