あれは21日の夕方のこと。部屋の片隅の置き時計に「電波受信OK」のサインが出ていました。3月12日の大震災を境に停波してから、はがね山の60kHzはさっぱり拾わなかった個体でしたから、そのときは「電波の出力を上げたのかな?」程度にしか思っていませんでした。
ところが、翌日に確認すると、私のG SHOCKに40kHzを拾ったと表示が出ているのです。福島原発の避難区域に指定されているはずですから、無人での運用が難しい以上、復旧は長引くだろう・・・と勝手に思っていたのですが、彼らはもっと自分の仕事に真摯でした。
おおたかどや山標準電波送信所(40kHz)は暫定的に送信を再開しました NICT
おおたかどや山標準電波送信所では、福島第一原子力発電所の周辺地域を対象に避難指示が出されたことを受け、標準電波の送信を3月12日19時46分から停止していましたが、必要な措置を実施し、4月21日13時54分に暫定的に送信を再開しました。
公式ページのお知らせには「必要な措置」としか書いていませんでしたが、その必要な措置の中身は以下の様なもののようです。
情報通信研究機構 東日本の標準時刻電波、送信再開 日刊工業新聞
NICT職員や運用委託事業者など10人が現地に入り、遠隔で送信を停止できる装置や通信用の衛星回線装置を設置。機器の動作に問題はなく、無人稼働が可能になったことから約40日ぶりに再稼働した。
無人運用に耐えるため、遠隔での操作ができるよう必要な措置を施した・・・と、だいぶん機能が拡張されたみたいですね。
それにしても、ちょっと驚いたのが元記事のこの部分。
昨年の国内出荷量のうち、置き時計では約6割、腕時計でも約4割が電波時計だ。
こんなにも電波時計のシェアって高かったのか・・・・。確かに時刻合わせ不要というのは、実に大きなアドバンテージだと思います。まず楽ですし、安心ですしね。その分、電池切れになっていたときのダメージは計り知れませんけど・・・
とにかく、電波時計ユーザーにとってはとても明るいニュースですね。NICT関係者の尽力に感謝しつつ、今後も活用していきたいと思います。
ところで、今後また、停波になったときのメモとして追記。これ以上長引くようなら・・・ともう少しでこのソフトを導入してアンテナ自作するところでした。
フリーソフト 電波時計用JJYシミュレータ のページです StarStoneSoftware Development Inc.
PCから標準電波(40kHz)を出せるようにするフリーソフトで、確実な運用にはちょっとした工作が必要です。今後の保険として覚えておくと安心かも知れませんね。