Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

特に注目はされてないけれど・・・世界最小PC「MTube」

2008-02-11 22:14:26 | Thinkings

 PCでも家電でもそうですけれど、とりあえずはどんどんと小さくなる物です。特に、ソニーにとってはお家芸で、パスポートサイズのハンディカムとか・・・ウォークマンもメディアケースくらいの大きさで収まってしまっていました。

 こういう流れは携帯とかノートPC等のモバイル機器でも顕著ですけれど、ウォークマンやデスクトップPCとはまた違った制約が出てきます。・・・要するに、あんまり小さくしすぎてはいけないんです。快適に操作できないから。
 ただでさえボタンの塊であるキーボードとか、携帯電話のテンキーを小さくした場合、指先で早く、正確に打鍵するのは難しくなってきます。加えて、本体が小さくなると操作時にホールドしにくくなりますから、それだけストレスがたまりやすい仕様になるわけですね。携帯電話だとNECからかつて発売されていたPremini、ノートPCだとVAIO Type Uなんかが、小ささと操作性のトレードオフ限界に挑戦していますね。と言うわけで、個人的な見解としては、PCはLOOX程度、携帯は最近の最薄二つ折り程度が限界なんじゃないだろうかと思うわけです。

 「人間の構造上」の限界を超えるには、さらなる入力インターフェイスのブレイクスルーが待たれるところですけれど、そのような状況下においても、チャレンジフルな製品というのは発表され続けるものです。

ちょい遅だけど…世界最小PC「MTube」をご紹介(動画) GIZMODE

ほんと、手のひらサイズ。

おっとっとと。すっかり抜けてしまっていました。世界最小のPC「MTube」のこと。CESでも発表されていたのに…。 8.5cm x 8.5cm x 2cm で、重さ150g。そして、Linuxベース、WiMaxネットワークとWi-Fi無線ネットワーク搭載!

 さすがにWindowsは搭載できなかったみたいですけれど、モバイル用途でかなりの機能限定が入るようなので問題はなさそうです。ちなみに、リンク元の記事にある動画は何故か「ASUS EEE PC」の紹介動画になっていますので、MTubeの動画を探してきました。いや、動画の隅に”ASUS”って書いてあったからおかしいとは思ったんですよ・・・EEE PCって割ともっさりしてるんですね。Linux版でも。

MTube: 2.8" VGA pocketable Linux prototype MiniPCPro

 とはいえ、どうも最新の動画が映される仕様になっているようなので、画面横のメニューから選んで見てください。多分数日で見られなくなる模様。

 2.5inchのVGAタッチパネル搭載で、割とさくさく動くように見えるメディアプレイヤー・・・ってのが見てみた正直な印象でしょうか。入力デバイスが限られるので、言葉通りのPCとして考えるよりも、対応するメディアファイルがたくさんあって、データの転送制約が薄いiPod Touchとして見た方がよさそうな感じです。あんまりスマートじゃないですが。これでターミナル操作はむずかしそうだし、少なくとも表計算は使いたくないですね。

 画面が大きい分だけ、touchの方がマシかな・・・?でも動画変換の手間を考えなくて良い、汎用性をフル活用、Windowsに換装とかをやろうとすると、おもしろい選択肢かも知れないですね。

 

 この分野のPDAとかメディアプレイヤーもたくさん出ていますけれど、とりあえず、iPod TouchのSDK(ソフトウェア開発キット)が正式発表されたら一区切り付きそうな予感がします。事実上、世界で一番有名なPDAですし、Palmも落ち目ですしね・・・