<正しく使い ご安全に>
本日は11月 3日 文化の日ですね。
ここ東海は朝から上天気に恵まれています。
こんな気持ちの良い朝は、海とコルドバンクスの1枚から。
本日の本題は、キャンカーのブレーキに付いて考えて見ました。
最近目にしますのが、キャンカーのブレーキから煙が出たとか言うものが有ります。
曰く、煙が出るからブレーキが弱い?! とか。
ホイールの奥に見えます、赤丸部にブレーキキャリパーが有ります。
峠道を少々スピードオーバーで下りますと、ブレーキから発煙する場合があります。
特に新車で発煙が目立つ傾向にあるようです。
この場合は、一般的に無理な降坂を行い、ブレーキを酷使した結果、異常な温度上昇からキャリパー表面、ブレーキディスク、ハブ廻りに付着していました切削油、防錆油が蒸発、発煙に見えるものです。
一端、発煙と共に付着していました油分を蒸発させてしまえば、その後は少々の温度上昇では発煙は無く成ります。
過去写真ですが、コルドバンクスのフロントキャリパー部です。
(赤丸は無視して下さい)
この写真時点で走行約5万キロでしたから、キャリパー、ブレーキディスク、ハブ廻りには油分付着は無く、カラカラに乾燥し赤錆が浮かんでいる状況です。
この状態に成りますと、めったな事では発煙は有りません。
ここまでは、ブレーキからの発煙は新車の初期に見られる事象である事。
また、峠道等でブレーキを酷使した場合、ブレーキ温度上昇から付着している油分が蒸発し発煙に見える場合があるとの説明でした。
【ブレーキ発煙事象からの最悪モード】
新車時のブレーキ温度上昇に伴う発煙は、大きな影響は無いとお話しましたが、ブレーキ温度はむやみ上げない事は当然ながら重要なのです。
ブレーキが異常に温度上昇しますと、大きくは下記2項目の不具合が発生する恐れが有ります。
1、フェード現象
ブレーキキャリパー内のブレーキパッド表面の温度が異常に上昇する事から、ブレーキパッド表面摩擦係数が低下しブレーキが効き辛くなる。
当然ながら、ブレーキパッドも早期摩耗します。
2、ベーパーロック現象
ブレーキキャリパー温度が異常に上昇する事から、ブレーキ油圧配管内に混在しています空気が大きく成り、それが気泡と成りますとブレーキペダルを踏んでも気泡が押しつぶされるだけで、実際の油圧が発生せずブレーキが効き辛くなる。
【ブレーキに優しい運転方法】
キャンカーを初め一般的自動車(トラックを除く)には、3種類のブレーキがあります。
1、フットブレーキ
2、パーキングブレーキ
3、エンジンブレーキ
ブレーキに優しい運転をする為には、3番 エンジンブレーキを活用する必要が有ります。
特に峠道を降坂する場合には、このエンジンブレーキが有効なのです。
コルドバンクスの場合、御存じカムロードシャーシですから、ミッションは4速オートマチック(以下 ATと表記)です。
エンジンブレーキを大きく効かせたい場合は、ATレバーに付いています、ODスイッチ(オーバードライブスイッチ)をOFFとします。
ODスイッチをOFFとしますと、メーター内に「OD OFF」表示が出ます。
それと共に、ミッションは3速までしか増速しません。
3速ですから当然ながら、エンジンブレーキは大きく効きます。
スピードとの兼ね合いが有りますが、ATレバーを「2」にシフトしますと、2速までしか増速しませんから更に大きいエンジンブレーキが効く事に成ります。
このようにエンジンブレーキを有効に使いますと、無駄なフットブレーキを使いませんからブレーキ発熱は抑えられ発煙、及び異常な不具合は発生しません。
また、ブレーキの発熱が押さえれれば、ブレーキパッドも長寿命、ホィールベアリングにも効影響を与える事でしょう。
まぁ~ブレーキパッド交換は、走行10万キロを目標に出来る運転が望ましいでしょうか。
お財布に優しく、安全ですからね。
最後にF1 時速300Km/hからの急減速時に発生しますブレーキディスク発熱画像です。
F1の場合はディスク、パッド共にカーボンが使用され一般車とは比較には成りませんが、ブレーキ酷使の例でしょうか。
尚、ブレーキは発熱しようが、発煙しようが、イザと言う時は力一杯踏んで下さいね。
急な飛び出し、避けなければならない事態に成りますと、ブレーキを掛けない訳には行きませんから。
まぁ~車重が3トン前後の車両を運転していると言う思いは、何時も頭の隅に置きイザと言う時に備えたいものです。
さ~~て、天気が良いようですから翼でも伸ばしましょうか。
(参考) F1通信HP
ブレーキ性能の満足度は、積載量を含めた車両総重量にも大きく影響されそうですね。
総じてZilにお乗りの方の不満が多いようです。
Zilはコルド系に比較し、ワイドボデー、内装装飾が多く重量が重く成っています。
ほぼカムロード許容荷重ギリギリまで来ているものと推察します。
最新モデルでは、リアのバゲッジルーム廃止モデルも存在するほどですからね。
その点ではコルド系の軽量は、ブレーキ性能にも良い影響与えているのでしょう。
ある程度の荷物を積載し、安全に走行、停止が出来る事を思いますと、コルド系はお買い得なのでしょう。
効きも良くなりますしブレーキダストがローターに付かないのでソレだけでもブレーキの効きは良いのですがデメリットはホイールにブレーキダストが付くのとブレーキパットが少々早く減りますがコレは痛し痒しデスね(笑)
たまに見かけるのですが、女性のキャンカー乗りはカッコ良いですよ。
挑戦されては、どうでしょう?
12万キロでパッド交換ですと立派です。
上手く使いますと、それくらいは使えるのですよね。
東海、信州方面の紅葉は、近年難しい状況が続いています。
夏が熱帯並みの気温では、秋の冷え込みも期待できず、紅葉もままならずと言う所でしょうか。
カエデ、もみじ系に的を絞られた方が良いのかと思いますよ。
当方も土曜日から信州方面にお出掛け予定です。
しかし、OD OFFでもスピードは上昇しますから、適度にフットブレーキは踏んで下さい。
この様な乗り方をしますと、フットブレーキの負担はかなり軽減されますね。
しかし、夫はやっていると信じています、、、
現在12万キロ超えで、次回の点検で交換だと言っていますので。。。
只今、信州の紅葉と温泉を堪能しています(*゚▽゚)ノ
でも、今日の紅葉はイマイチでーす(◞‸◟)