<キッチリとクリアランス詰めました>
秋雨前線は日本列島の南岸に停滞はしており、極暑に比較しますと約10℃も気温が低くコルドバンクスの整備でもしょうかと身体が動くのです。
今日は昨日に続き、リアブレーキ調整なのです。
殆どのキャンカーベアシャーシはトヨタ カムロードで所謂、キャンカー専用シャーシですね。
このカムロードのリアブレーキは、ドラム式でブレーキライニングとドラムとのクリアランス調整が必要と成ります。
クリアランス調整には2種類の方法が有ります。
①、オートアジャスター作動での調整。
②、手動での調整。
本日はこの手動での調整方法なのです。
まず、手動調整前にオートアジャスター作動で、クリアランス調整を行います。
オートアジャスター作動で調整しますと、左右輪が均等に自動的に調整されますから、比較的簡単に出来ます。
通常はこのオートアジャスターのみで可と考えます。
しかし、さらにクリアランスを詰めリアブレーキ効きを改善したい方は、今回の手動調整なのです。
今までのユーザー車検で何故、この手動調整をしなかったのが不思議な位です。
知識として知っていましても、実行しなければ役には立ちませんからね。
(@_@;)
リアブレーキのバックプレート側に調整窓が有り、通常はゴム栓が装着されています。
赤丸部のゴム栓をラジペンで挟み、取り外します。
その前に調整前のサイドブレーキの引き代を確認して置きます。
そして、前輪タイヤに輪留めを掛けます。
調整後にジャッキアップしブレーキ引きずり有無を確認しますから、この時点で輪留めを掛けて置きます。
バックプレートの調整穴から見ますと、「ギザギザ部」が見えます。
オートアジャスターはこの「ギザギザ部」を回転させクリアランス調整を行っています。
手動クリアランス調整の場合は、この「ギザギザ部」をマイナスドライバーで手動回転させ調整します。
車検整備時にドラムを取り外した写真が有りますので、ギザギザ部をご覧下さい。
赤丸は過去写真ですから無視して頂き、青丸部がギザギザ部と成ります。
調整穴からは、このギザギザ部が見えます。
右側車輪の場合は、ギザギザ部を天側に1ノッチ回転させます。
上手く回転させますと、オートアジャスター爪が掛かり、「カッチ」と音がします。
また、ギザギザ部にはオートアジャスター爪が掛かっており、一方向にしか回転しません。
①、右側は天方向
②、左側は地方向
調整時にはハンドブレーキは開放し調整します。
左右輪ともに1ノッチ締め込む(アジャストシャフトは伸びる)と、クリアランスは最小と成り、2ノッチは締め込めないようです。
その後、ジャッキアップしタイヤを浮かし回転させてブレーキ引きずり有無を確認します。
軽くタイヤが回転すれば、引きずりな無いでしょう。
左右輪共に1ノッチ締め込みとし均等調整が大切です。
調整が左右で異なりますと、ブレーキング時にハンドルを取られる等の所謂片効き状態と成りますので、注意したい所です。
調整後はサイドブレーキ引き代が1ノッチは小さく成ったような。
ここで試験走行したのですが、右側が未舗装路でロックしないような、アスファルト路面で急ブレーキを踏みますと、ややハンドルが左側に取られるのです。
右側の調整が不足しているようです。
小さな調整穴でのギザギザ部回転ですから、回した積りが回っていないようです。
(@_@;)
再度、右側のギザギザ部を調整しますと、やはり不足していたようで、1ノッチ回転しました。
その後のテスト走行ではハンドル取られも無く、左右均等に調整出来たようです。
まぁ~この辺りが難しい所ですから、整備に自信の無い方にはお勧めはしません。
あくまでも自己責任でお願いします。
カムロードはブレーキが甘いと良く言われますが、オートアジャスターを含めクリアランス調整だけは確実に行いたいものですね。
リアブレーキも適正なクリアランスに調整されますと、可也ブレーキ甘さは軽減されるのですから。
今回は町内をチョコッとテスト走行しましたが、更に距離を延ばしまたブレーキフィーリングをお伝えしたく思います。
何しろそう言うKenyも、手動調整はコルドバンクスでは初めての調整ですからね。
まぁ~昔の軽四は前輪もドラムブレーキで、オートアジャスターも無く4輪共に手動調整でしたからね。
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