<磨けば光る車でした>
今朝は肌寒い朝を迎えており、気温が19℃程度しか無いようです。
明日は岐阜 高山方面では雪との予報も出ています。
急いでやって来た春も一休みと言う所でしょうか?
今日は、黄ばんだヘッドライト磨きのお話なのです。
コルドバンクスはまだまだ新しく、ヘッドライトは綺麗なものですが、Type Rは少々旧車ですから、ヘッドライトが黄ばんで来たのです。
ある日、息子の車を見ますと、黄ばんだヘッドライトが綺麗なクリアに成っているのです。
聞きますと、ピカールで磨いたとの事。
その後、ウレタン塗装を行ったそうです。
これは良い事を聞いたとばかりに少々調べて見ました。
YouTubeに関連の投稿が沢山有るのは知っていましたが、眉つば物かと思っており今日まで放置していたのです。
まぁ~理由はそれなりに有ったのですが。
理由に付いては、最後にマトメましょうか。
【使用する道具】
1、布バフと取付のアタッチメントです。
ワイヤーブラシは前回のホイール塗装時の物ですから除外と成ります。
2、ピカールと2液性ウレタンクリアコートスプレーです。
ピカールで本当に汚れが落ちるの?と思っていましたが、これが不思議に落とせるのです。
【黄ばみ落とし作業】
右側ヘッドライトの黄ばみは、赤丸部が特に変色しているのです。
左側も同様に最上部の変色が強いのです。
写真ですと、黄ばみが薄く写りますが、目視ですと黄ばみがハッキリと見えるのです。
尚、右側ヘッドライトは一度交換しており、左右のヘッドライト経過年数は異なります。
ピカールをウエスに取り、右側ヘッドライトから磨いて行きます。
ヘッドライトレンズ表面の黄ばみは落ち、ウエスに黄色茶色の汚れが付着して来ます。
しかし、しつこい白ぽい汚れは落ちそうも有りません。
また、ヘッドライトレンズ表面をよく見ますと、微細なクラックが入っています。
この事から、ヘッドライトレンズ表面の黄ばみは、レンズ表面に付着した汚れが主な原因のようです。
今まで、レンズ(アクリル樹脂)自体が変色していると思っていたのですが、汚れの付着が主原因のようです。
しかし、よくよく見ますと、レンズ自体の変色も僅かに認められ、この変色は取り除く事は出来ません。
また、微細クラック内の汚れも完全には取り除けないようです。
手作業でここまで取れましたが、ここからは機械の力を借りるしか無いでしょう。
布バフをドリルに取付使用します。
布バフにピカールを少々付け、バフ磨きとします。
途中何度もピカールを付け磨きます。
ここでの注意点は、ピカールがドリル回転により飛び散りますから、服装は作業着が必要です。
また周囲にも飛び散りますから、エンジンルームにも大きなタオル、ウエスでのカバーをして置く必要が有ります。
またバフ掛けでは、一般的な注意事項ですが、同一ヶ所に強く押し付け磨かない事です。
さもないとブフ焼けを起こし、レンズが焦げてしまいます。
どうでしょうか?
可也、汚れが落ち綺麗に成りました。
白ポイ汚れもバフ掛けには負けたようです。
更にバフ掛けを行い磨き込みます。
そして、綺麗なウエスでピカールの残存物を拭き取りました。
今回、使用はしなかったのですが、シリコンオフ等で最終仕上げをしますと、ピカールが完全に拭き取れ、尚且つウレタンクリアコートの密着も良く成ると思われます。
どうでしょう?
新車の輝きと言っては、大げさでしょうか?
(*^_^*)
ここから少々、失敗したのですが、乾燥時間を稼ごうと右側のウレタンクリアコート塗装作業に入ってしまいました。
そうしますと、左側ヘッドライトバフ掛け時に、ピカールが乾燥中の右側ヘッドライトレンズ表面に飛び付着するのです。
いゃ~、これには参りました。
Kenyの人柱が立ちましたね。
一応、その失敗も含め順を追い説明します。
ウレタンクリアコートが飛び散らない様に、ヘッドライト周辺をマスキングします。
そして、ウレタンクリアコートスプレーの準備に入ります。
2液性のウレタンクリアコートスプレーは、強固な皮膜を作り汚れ防止に効果があるとの事です。
ヘッドライトレンズ磨きのみですと、短期間で汚れが再度付着するそうですから、ウレタンクリアコートスプレーは必須なようです。
1本のスプレー缶にウレタン塗料と硬化剤が入っており、硬化剤側のバルブ解除鉄芯を押し込み混ぜます。
尚、一旦硬化剤を注入後は硬化が開始され、約12時間で缶内部も硬化しますので、使用時間は12時間と限られます。
使用方法はスプレー缶に表示されていますから、良く読み使用する事が重要です。
使用しての感想は、このウレタンクリアコートスプレーは流れ難く塗りやすいようです。
しかし、厚塗りをしますと、やはり流れますから要注意です。
やはり、3回程度の重ね塗りをするのが良いようです。
スプレー缶をヘッドライトレンズから離し塗装しますと、サメ肌状に成りますが、距離と動かすスピードを適切にしますと、透明感を持ち塗装出来ます。
但し、垂らさないように!
どうでしょうか?
完成しました。
黄ばみは本当に取れました。
後は、耐久性がどれ位有るかが心配ですね。
それと、今回は初めての作業でしたから、ウレタンクリアコートは厚めに塗装しましたが、ヘッドライトの明るさが若干阻害されるように感じます。
明るさ優先にしたい方は、ウレタンクリアコートの膜厚は薄め塗装が良いと思います。
左側ヘッドライトは、経年変化によるヘッドライトレンズ自体の変色が右側に比較し大きく、やや黄ばんだ仕上がりと成りました。
ヘッドライトの黄ばみは早め、早めに取り除く事が長く気持ちよく乗る秘訣かも知れませんね。
【ヘッドライトの黄ばみ原因】
1、黄ばみの約95%は、ヘッドライトレンズ表面に付着した汚れ。
2、経年変化による微細なクラックに入った汚れで、黄色く見えるが約3%でしょうか。
3、同じく経年変化でヘッドライトレンズ自体の変色が、約2%程度。
4、以上は車の保管、使用環境により変化すると考えられます。
この事から、表面に付着した汚れを取り除ければ、クリア感の有るヘッドライトは復活可能と思われます。
ここまでType Rを磨きますと、このまま乗り続けるか?
思案の為所でよね。
後、5~6年で電気自動車が増殖しますと、Type Rの価値は益々上昇するような。
誰ですか?
命が尽きるやも知れないとか思っている方は・・・・・
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